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練習メニューの難易度を調整できる5つの方法

むずかしい技術を取り入れようというとき、 初めから目的の動作を練習すると 練習効率が下がってしまうことがあります。

練習効率は、 難易度が高すぎても低すぎても上がりません。
大体、「がんばればギリできるなー」くらいの難易度がちょうど良いとされています。

しかし、そのためには難易度をうまく 補正するという技術が必要です。

というわけで今回は、練習メニューの難易度を調整する方法をまとめました。

練習メニューの難易度を調整する5つの方法

練習メニューの難易度調整には大きく5つの方法があります。

①部分練習法
②自由度制限
③パラメーター調整
④補助具の使用
⑤介助

それぞれくわしく説明していきますね。

部分練習法

部分練習法とは、1つの課題を細かく分解して練習する方法です。

例としてはこんな感じ。
・プレゼンテーション・・・パートごとに別々で練習する
・楽器練習・・・特定の小節だけ繰り返し練習する・片手ずつ練習する
・数学の問題を解く・・・大問の中に小問誘導を付ける
・歩行練習・・・転びやすい歩き出しの一歩目だけを練習する

自由度制限

自由度制限とは、できることの幅を減らして正しい結果を得やすくすることで調整する方法です。

たとえば、
・プレゼンテーション・・・話が脱線しないように小テーマごとに制限時間やキーフレーズを決めておく
・楽器練習・・・楽譜に指番号をふることでまちがった運指を覚えることを防ぐ
・数学の問題を解く・・・「○○の定理を使って解きなさい」のように、回答の方針に条件を設定することで誘導をかける
・歩行練習・・・関節の動きを制限して歩行のフォームを制御したり、バランスを取りやすくする
といったことが自由度制限による難易度調整といえるでしょう。

パラメータ調整

パラメータ調整とは、練習するときの条件を変えることで調整する方法です。

・プレゼンテーション・・・本番よりも制限時間を長め(短め)に取って練習する
・楽器練習・・・原曲よりもテンポを遅くする、和音の数を少なく改変する
・数学の問題を解く・・・問題文の数値を複雑な計算過程や結果にならないようなものに改変する
・歩行練習・・・歩く速さや歩幅を変える

補助具の使用

補助具の使用とは、目標とする技術をやりやすくする道具を使う調整方法です。

・プレゼンテーション・・・カンペやスライドを用意する
・楽器練習・・・メトロノーム、鍵盤の光るナビゲーション機能などを使う
・数学の問題を解く・・・計算機器を使う
・歩行練習・・・杖や装具などの歩行補助具を使用する

介助

他者からのサポートを受けながら進めていく方法です。

・プレゼンテーション・・・進行役が質問を投げかけたり、補足してもらったりしながらプレゼンする
・楽器練習・・・コーチが指示を出しながら練習する
・数学の問題を解く・・・指導者にヒントをもらいながら問題を解く
・歩行練習・・・介助者に手で支えてもらいながら歩く、見守ってもらいながら歩く

いわれてみれば、誰しも一度は経験したことがあるような内容なんじゃないかと。
ただこんな感じに改まってまとめる機会はそうそうないと思うので、参考にはなるんじゃないかと思います。

あとはよしなに。

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