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上達率を高める!練習メニューの難易度調整法⑤介助

5種類ある練習メニューの難易度調整法を紹介する記事も、今日がラスト。

今日は「介助」についてお話ししていきますね。

練習メニューの難易度調整としての「介助」とは?

介助とは、
人の手によって学習者の手助けすることで課題の難易度を下げる
という調整方法です。

いつもの通りいろんな分野の例をあげると、こんな感じ。

  • プレゼンテーション・・・進行役が質問を投げかけたり、説明を補足してもらったりしながらプレゼンする

  • 楽器練習・・・コーチが指示を出しながら練習する

  • 数学の問題を解く・・・指導者にヒントをもらいながら問題を解く

  • 歩行練習・・・介助者に手で支えてもらいながら歩く、見守ってもらいながら歩く

補助具の使用とのちがい

「負荷の一部を請け負うことで難易度を下げる」というところは、”補助具の使用”とおなじですね。

ちがうところは、

  • 人が手助けするので補助具よりもアナログな調整ができる

  • 道具がいらない

というメリットがあり、

  • 介助量の調整や質は介助者の力量に左右される(介助者間で一定になりにくい)

  • 介助量の変化などの記録を見える形で残しにくい

というデメリットがある、といったところでしょうか。

介助を使うときに工夫したいこと

介助によるデメリットを減らすためには、

  • 指導者同士で介助方法をシェアする

  • 記録の変化の測り方などの基準を決める

といった工夫が必要になるでしょうね。

それと、練習においての”介助”は「代わりにやってあげる」のではないことにご注意を。過度に介助しすぎると「介助された状態で課題を達成するスキル」を身につけちゃうので。介助量は最小限にしましょう。

「学習する人ががんばればギリギリ達成できるかなー」くらいの難易度にすることで、練習効率は最も高くなりますよ。

あ、念のため付け加えておくと、「補助具の使用」と「介助」(というより5つの調整法ぜんぶ)は組みあわせて使えるのでご安心を。
状況に応じて使い分けていきましょう。


あなたがこれからスキルを練習しはじめようとしているのでも、
だれかに教えようとしているのでも、
紹介してきた5つの調整法を使って練習メニューの難易度は使えます。
ぜひ役立ててみてください。

なんとなく使ってきたという方も、この記事でいままで以上にドンピシャな難易度調整ができるようになるヒントになったならうれしいな、と。

ここまで何回にも分けてつらつらと書いてきた記事たちは、改めて1記事にまとめなおしたものを載せようかと思ってます。
復習がてら、のぞいてみてくださいませ。

あとはよしなに。

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