スキル上達を効率化するために必須な「正しい練習難易度に調整する」方法①部分練習法
難易度の調整方法を、5つにわけて紹介します。
1.部分練習法
1つ目は、いまの練習をさらに部分練習にかえてみるという方法です。
練習は、
全体練習…覚えたいスキルをそのまま練習する
部分練習…覚えたいスキルの要素を細かく分解して、それぞれを個別に練習する
の2つにわけられます。
わかりやすい例だと、
ピアノ演奏なら、
1曲を通して弾く → 全体練習
曲を何小節かごとに区切って練習する → 部分練習
サッカーなら、
ゲーム練習する → 全体練習
パス練習、シュート練習を別々に練習する → 部分練習
ヘアカットなら、
ヘアスタイルを完成させるまでを通して練習する → 全体練習
カット、パーマ、カラーリングを個別に練習する → 部分練習
になるわけですね。
もちろん、実際の練習ではもっと細かく分けることになります。
先ほどの例だと、
ピアノ…「〇〇小節目の3連符のリズムが合わないから、ここだけ練習しよう」
サッカー…「右側にいる選手へのインサイドキックを使ったショートパスだけ練習しよう」
ヘアカット…「えりあしのグラデーションをつけるカットの練習だけしよう」
といった感じでしょうか。
こんな調子で、要素を細かくすればするほど、手順の数や意識することの量を減らすことができ、そのぶん難易度を下げることができるわけですね。
「意味のない部分化」をしないように注意
ただし、どんなことでも部分練習化すればいいわけではありません。
習得したいスキルが次のようなものの場合には、部分化してしまうと練習効果が低くなってしまいます。
①ごく短時間に完了する動作で、動作全体をセットにしないと成立しないもの
例)
・ゴルフのスイングをテイクバックとフォロースルーをバラバラにする
②全体をセットにして協調性を図る目的の場合
例)
・クルマの運転で左右の手をバラバラに覚える
・ダンスで左右バラバラ
・ピアノで左右バラバラ
(協調性には効果低い、左右それぞれのディテールを調整するためなら効果あるかも。両手間協調運動の影響で)
覚えたいスキルを部分学習に分解する場合には、
「分解したときに動作そのものが成立しなくなってしまわないか」
「動作全体を覚えることが目的なのか、細かい点に注意をも向けさせるのが目的なのか」
をチェックするようにしましょう。
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