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古民家で暮らそう!㉔キッチンを作る

この移住&リノベーション体験記は、11年前に我が家が兵庫県・多可町に引っ越しをしたときのことを振り返りながら執筆していますが、今は「古民家空間 kotonoha」という民泊&レンタルスペース兼自宅、デザイン事務所として活用しています。

まずはきれいになった下記のページをご覧いただき、「ボロボロだった状態が頑張ればこうなる!」という過程を楽しんでいただければと思います。そして、是非、いつかお泊りに来てください。お待ちしております!

キッチンを作る!

料理をするのが好きなので、キッチンに関しては最初から自分の使いやすいように作るつもりでしたが、本当は引っ越し前にある程度新居に通いつつ作っておくつもりでした。
でも実際にはそんなにうまくはいかず、結局、引っ越しした後、しかもリフォームも終わった後から手をつけることになりました。なので引っ越し後、約1ヶ月ほどシンクが無い状態で、食器などの洗い物も洗面所や風呂場で洗う羽目になりました。水が自由に使えるって、ホントに有り難いことだというのを実感しました。
きれいな水が確保できない国や地域では、やはり衛生面が問題になって伝染病などが蔓延しやすいというのも理解出来る気がします。水って、やっぱり生命や文化そのものの根幹に関わるほど重要なものなのでしょう。

納屋や倉庫を解体するときに出た廃材を捨てずにもらっておいたので、それを使ってキッチンに必要な家具を作ることにしました。太い角材って買うと1本¥3,000以上はするし、それに新品の木は味気ない。ホゾの穴があったり、欠けていたりする木の方が味があって良いのです。

まずはガスコンロの台

台だけではなくて、下には鍋やフライパンなどを入れることができるように扉もつけないといけません。扉って、簡単そうに見えて実はものスゴく大変なのです。ちょっと大きさや角度が違うと、上手く閉まらなかったり隙間が開き過ぎたりします。

とりあえずはガスコンロの台が完成!実は一度完成したんですけど、実際に使ってみるとちょっと高かったので5cmほど下げました。
一旦作った台を下げるのって、解体して切るしかないので大変でした。低いんだったら、下に何か継ぎ足せば良いんだけど…。

アイランド型シンクの制作

そして次に一番の強敵、アイランド型のシンクです。
通常のレイアウトだと、友人が遊びに来たりした場合に、料理をする人はキッチンの壁側に向いて作業をすることになってなんだか会話に加われないことになってしまうので、こちらに越してきて一番最初に作りたかったのは、リビングに隣接してみんなで一緒に作業ができる調理台&流しです。このアイランドは、今でも多くの方に「いいな〜」と言っていただけるものですので、オススメの配置です。

これももちろん流しだけではなくて、下にコップやボウルなどの収納庫も必要だし、カウンターキッチンとしての役割もあるので、そのへんも考えて作らないといけませんが、設計図など何もなく、しかも角材も1本ずつみんな太さが違うので、作りながら考えるしかありません。まずは、シンクが入る穴を開けた天板を作ります。

とりあえずシンクをはめ込んで水栓を立ててみて、完成した姿をイメージしてみました。なかなか良い感じになる…はずです。あまり広すぎても行き来がしにくくなるので、段ボール箱の上に乗せて使ってみて、しばらく使い勝手をみてみました。
電灯もまだ買い揃えていないので、部屋が暗いです。

使いやすい高さを決めて、ようやく脚が完成!角材が太くて重たいので、切るだけでも大変です…。でも重厚感があって良い感じ。色は、柿渋に墨を混ぜた「渋墨」を塗っています。
とりあえず、この状態でも排水さえつながっていれば、庭から引っ張ってきた散水用ホースで食器を洗うことはできるようになりました。快適です!

こちらは、IKEAで売っているパーツです。ガラスの扉だけで金具付きで1枚¥2,000。これを2枚買って来て、コップの収納箇所の扉に使います。木ばかりだと単調なので、ガラスがあると見せる収納が出来るのでアクセントになりますね。

そして天板にタイルを貼って、乾いてから隙間に目地を詰め込んでいるところです。急いでやらないと、途中で固まってきます!その前に目地詰めをして余計な目地を掻き取り、表面を磨くところまでやらないといけません。結構力仕事だけど、劇的に生まれ変わるのでかなり達成感がある作業です。

ついに完成!!メチャクチャ大変でしたが、これでやっと風呂場&散水栓での洗い物から開放されました。流しがあるのって、何て機能的な生活なんでしょう。
この水栓、手元で一時的に水を止めることができるのでスゴく便利だし、節水にもなります。シンクも自分が好きな大きさのものをネットで購入して、それに合わせて台を作りました。

調理台作り

そして、まだまだ作り続けます。
次は、ガスコンロの隣にでまな板を使ったり、フードプロセッサーなどを使って作業をするための台です。これはステンレスじゃないと汚れるので、これもIKEAで買って来ました。
前の家のキッチンは、昔のモノだったので高さが80cmしか無くて非常に使いづらかったのですが、IKEAのは、今の人に合わせて90cmの高さになっています。¥9,990也。

ただ、この下が完全に空洞になっているので、そのままオーブンレンジを置くだけではスペースがもったいないので、引き出しを作ることにしました。スプーンやフォーク、ナイフ、普段使わない中華包丁や出刃包丁などを入れておきます。
なるべく出費を抑えるのと、もともとあったものを再利用するということで、キャスターが壊れて底が抜けてしまった事務所用の引き出しを使うことにしました。引き出し部分と、引き出しのガイドを取り外して、サイズを作り直して使いました。扉と同様、この手の動く部分を作るのはとても難しい…。取手の色はそのままだと雰囲気に合わないので、ガスバーナーで焼いて磨きました。

キッチンバサミやカトラリーなど、細かい物を整理することができました。その隣にゴミ箱を置く台も作って、調味料などをいれてあります。
基本的に、そこらへんにある余った材木を使っているので、材料費は最低限で済んでいるのではないかと思います。

よく使うモノや見えててもカッコ悪くないものは、天井から木のバーを吊るしてぶら下げてみました。このゴチャゴチャ感がお店みたいで良い感じです。
前の家で使っていたカウンター用の椅子も、ちゃんと足を入れて座れるようになったので快適です!

現在は、ガスコンロの壁面をベンガラ色に塗ってアクセントにしたので、こんな感じに仕上がっています。

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