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古民家で暮らそう!㉕離れの階段を作る

この移住&リノベーション体験記は、11年前に我が家が兵庫県・多可町に引っ越しをしたときのことを振り返りながら執筆していますが、今は「古民家空間 kotonoha」という民泊&レンタルスペース兼自宅、デザイン事務所として活用しています。

まずはきれいになった下記のページをご覧いただき、「ボロボロだった状態が頑張ればこうなる!」という過程を楽しんでいただければと思います。そして、是非、いつかお泊りに来てください。お待ちしております!

離れの壁が完成!

庭に建っていた農業倉庫を撤去した後ですが、このような感じで隣接していた離れの壁が無くなってしまいました。さすがにこの状態から全部素人の自分が壁を作るのは無理があるので、業者に柱を入れ替えて壁を作っていただいて庭に砂利を敷いてもらうと、それだけでかなりきれいな雰囲気に生まれ変わりました。

屋根裏の隙間を塞ぐ

とりあえず練習用の妻のオルガンを運び込み、楽譜や辞典を収納する本棚を自作しました。
しかし、壁と屋根の間が隙間だらけで、ストーブを焚いても全然暖かくならない&すきま風に吹かれて劣化した土壁の砂埃が降ってくるので、まずは隙間を塞ぐ作業を実施。天井と壁に意図的に隙間が空いているのですが、ここからスースー風が入ってきます。本来、この吹き抜け部分は屋根裏部分だったので、屋根裏の換気のためにあえて隙間を開けてあったのだと思います。

端材を使ってこんな感じに塞ぎましたが、全ての隙間の巾が全部違うので、1箇所ずつ採寸して板を切らないといけません。なかなか地味に大変でした。
たったこれだけですが絶大な効果があり、小さな石油ファンヒーターだけでも暖かくなるようになりました!

オルガン部屋の階段を作る

ここを部屋にしたときから考えていたのですが、この中二階部分を収納として使いたかったので、そこに登れるように階段を作ることにしました。
階段なんて作ったことがないので躊躇していましたが、イラストレーターのソフトを使ってパソコンの画面上でシミュレーションをして作ってみることにしました。
この古民家というやつですが、言葉の響きは何だかオシャレで良さげな雰囲気が漂っているのですが、とにかく何をするにしても猛烈なホコリとの格闘です。しかもいろんな材木が規格外に組み合わされているし、中二階にすることを前提として設計されていないので、強度面や水平・垂直を確保するところに持って行くまでは一苦労です。階段を作る作業そのものよりも、掃除と下準備の方が大変です。
それに、我が家の場合は材料にそれほど費用をかけられる訳でもないので、いくら自分で作るといっても、何でも新品の材料を買う訳にもいきません。不細工にならない程度に、有る物を再利用します。

頻繁に昇り降りする訳でもないので、こんな感じにすることにしました。壁側は12mmのベニヤ板に角材をつけて厚みをもたせ、それに踏み板を乗せる方式です。階段の下も収納部分として使えるように、角材に切れ込みをいれて踏み台をはめ込むようにしてあります。

切り込みを入れた後に踏み板が水平にならなかったりしたらどうしよう…とか心配でしたが、設計通りうまくいきました。
普段は設計図なんて書かずにその場で作っていくのですが、さすがにこれはちゃんと計算して組んであります。材料費は¥5000ほどでしたが、なかなか良い感じだし、かなり丈夫です!

そのついでに、この屋根裏の中二階部分に前の家で使っていたフローリング材を貼りました。捨てずに持って来て良かった!
この中二階の部分は階段から上がった部分と、そこから先に少し段差を登った2ヶ所があるので、高い方にはいちおう転落防止用のシンプルな手すりを作りました。

昔のアルバムなどを運び込んで整理しましたが、まだまだ収納できそうです。ここはちょっとした男の隠れ家的な空間なので、コーヒーでも持って来ればかなりくつろげる空間になると思います。

現在は厨房になっています

それからいろいろ事業内容を変化させ、現在は独立した離れではなく母屋からもアクセスできる部屋に作り変え、厨房として使用しています。
民泊をご利用の方は、こちらのキッチンを自由に使っていただくことができますし、長期滞在の方は独立したスペースで生活することも可能です。是非、ご利用ください。

イベント開催時のランチやディナーのご提供の他、自分たちでカフェ営業体験をしてみたい!という方にご利用いただくことも可能です。詳細は、コトノデザインまでお問い合わせください。

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