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スウェーデンと岡山と教会

家の近くに一際異彩を放つ建築物がある。当初これはなんだろうとわからずまさか警察署だとは思いもよらなかった。あれは何ですかと県外の方にも尋ねられたことがある。

岡山西警察署。著名な建築家の磯崎新の作品で全国から建築マニアみたいな方々が見学に見える。教会建築も手掛けた方で兄弟団成増教会や東京基督教大学チャペルもこの人の作品。

それもそのはずクリスチャンの建築家、丹下健三の弟子なのだ。本人がクリスチャンかは存じないがなんらかの関係はあるだろう。

岡山西警察署で特徴的なのは円柱の列柱で39本もある点。円柱を並べる形は歴史的には教会建築によく見られるものだ。実際、この建築物とスウェーデンのストックホルムにある世界遺産、アスプルンドの森の教会との類似性を指摘する声もある。

この世界遺産は岡山県出身の作家、重松清の小説「十字架」にも出てきたが思わぬ形で岡山とスウェーデンは繋がりがあるとも言えるか。

そう言えば岡山を中心に幾つか教会を持つ聖約教団のルーツもスウェーデン。岡山市内には宣教師館があったことが由来の地名、スウェーデン坂も残る。

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