ウルトラマンエースと福山
昭和ウルトラマンのウルトラマンエースの第一話に広島県の福山市が出てくることは知られている。超獣ベロクロンに福山の町が襲われる。怪獣に襲われる確率は東京がなぜか圧倒的に多いのだが、なぜ中国地方の福山なのだろうかと不思議だ。裏話としては第一稿は広島の町だったらしいが、種々の理由で広島第二の町、福山に改められた。もっとも単なるドラマ中の設定であって、福山市にロケが敢行されたわけではない。
ストーリーではキリスト教会が登場して襲われる。なぜ教会が登場するのかというと第一話の脚本を担当したのがクリスチャンだからだ。市川森一。長崎の日本基督教団諫早教会で洗礼を受けておられる。福山にこんな大きい規模の教会があるだろうかと疑問視するのは当然で、実際の教会ロケは東京で行われた。碑文谷教会。別名サレジオ教会とも呼ばれるカトリック教会だ。
碑文谷教会は神田正輝と松田聖子の結婚式が行われたことで知られている。ここにもウルトラマンエースとの符牒がある。松田聖子の代表作のひとつは「青い珊瑚礁」だが、エース第一話に登場するベロクロンは珊瑚をモチーフにしたデザインなのだ。
それにしても、福山の町は、ベロクロンに襲われるわ、ポニョでは水浸しにされるわ、ゴッサムシティと関係するわで、大変なこと続きです。
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