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平成ウルトラマンのキリスト教モチーフ

平成も間もなく終わりますが、平成ウルトラマンのキリスト教モチーフについて少し書いてみようかと。1996年に始まった「ウルトラマンティガ」の敵キャラにキリエル人(キリエロイド)という異次元人がいます。このネーミングそのものがキリスト教の祈りの言葉「キリエエレイソン」に着想を得ているのではないかとも想像するのですが。(古代の邪神という設定で偽預言者の風貌で登場する)

ティガがキリエル人に倒された時に、背景のビルの看板に映りこむのが、ミケランジェロの有名な「アダムの創造」なんですよ。創世記の創造物語を主題としたこの絵は、神の息吹によって人が創造されたことを物語るものですね。

ティガでは、人々の光によって倒れたティガが再び立ち上がる感動的シーンとなっていました。その背景にアダムの創造が映りこむのは、偶然ではなく意図的なものにも感じるわけです。キリスト教の創造や復活が重ね合わされているのではないだろうか。

ティガと言う言葉はインドネシア語では数字の3。これはウルトラマンが三つのモードに変化するからだとは思いますが、あるいは三位一体の3?を連想するのは、うがち過ぎでしょうね

実際にはティガはクトゥルフ神話の影響もかなり強いストーリーであることはファンの間で知られていますが、昭和ウルトラマンだけではなく平成ウルトラマンもその気になればキリスト教モチーフではないかと思われる場面が散見したりするので興味深い。

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