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桐島さとし
2023年2月4日 12:41
音楽や食べ物によって特定の記憶を思い出すことが誰しもあると思う。場所もまたそんなスイッチになることがある。決まった場所に行くと、特定の記憶の時間にふっと飛んでしまうようなことが。あらゆる喜怒哀楽が染み込み居心地を良くも悪くもしている僕らの手作りの販売店舗も、やはりそんな場所だ。元々農協の支所だったその建物は、すだれで隠しているメガネ顔のマスオさんのシールに、かろうじて当時の面影を残している。