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企業協賛先が見つからない学生団体はIVSに参加しろ!?
<注意事項>
・以下の内容は、当日スタッフとして参加した筆者の個人見解です。IVSの公式見解ではありません。
はじめに
こんにちは!
京都で大学生をしているSatoと申します。
学生時代には、模擬国連の全国大会運営で渉外部門(企業協賛集め)に携わっていました。
本稿では、企業協賛集めで苦労をされている学生団体の皆さま向けにその対処法(IVSと呼ばれるスタートアップ系のカンファレンスへの参加)を紹介していきます。
以下ではまず、学生団体が企業協賛獲得を目指すにあたって、どういった部分で苦労するのかを確認しましょう。次に、その課題をIVSであればどのように解決できるのかをご提示します。最後に、IVSで高いパフォーマンスを発揮するために、どのようなアプローチを取るべきなのかを提案させて頂きます。
企業協賛で学生団体が苦労すること
企業協賛集めで苦労するフェーズの1つに協賛をお願いしたい会社様とのコンタクトがそもそも取れないということが挙げられるのではないでしょうか。
例えば、村田製作所に企業協賛の依頼をしてみるとしましょう。公式HPを開いてみると「お問い合わせ」という項目があり、企業協賛の依頼は「その他のお問い合わせ」に該当しそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720427920709-EdHjlFoQqm.png?width=1200)
よし、お問い合わせフォームで提出しようとしてみたら、「営業・商談・営利目的のお問い合わせはご遠慮願います」と書かれてしまっていますね…。
この感じだとダメ元でお問い合わせフォームを出したとしても、まず返事がくることは無いでしょう。仕方が無いので自動応答の電話で繋いでみたとしても、受付担当者の段階で追い返されてしまう…といったところでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1720428310355-U5lPfbLcKj.png?width=1200)
村田製作所の公式HPより引用
企業協賛を成約に至らせるには、上記のような誰でも使えるアプローチは難しそうです。これ以外となると、実際に内部にいる社員の方(それもできれば重役)にダイレクトにアプローチをするしかないわけです。ですが、そんな方の名刺なんて持っていないし…。となりますよね?上記の課題を解決に寄与してくれるのがIVSです。
IVSをどのように活用するのか?
そもそもIVSとは何か?
IVSとは国内最大のスタートアップカンファレンスであり、2024年度の場合だと、PanasonicやMUFGなどの大企業も協賛をしている活動です。もともとは起業家とベンチャーキャピタル(VC)の方向け資金調達などの商談活動に向けたネットワーキングを形成する場でした。昨年度からは一般の参加者にも開放されるようになっており、企業ブースやパネルディスカッションなども催されています。
IVSを使えばどのように解決できる?
端的に言ってしまうと、その学生団体に協賛してくれそうな企業の担当者と名刺交換をするのが手っ取り早いです。これをもう少し細分化すると①事前準備、②当日のネットワーキングのコツ、の以上2点に分けることができるでしょう。
①事前準備
企業側がその学生団体に協賛をするメリットを明確にしましょう。学生団体の場合、一般論として以下が挙げられます。
【学生団体に企業が協賛するメリット】
・大学生に対して企業のサービスを紹介できること
・新卒採用や長期インターンを多くの学生に宣伝できる
・CSR(企業の社会的責任)を果たすことができる
例)教育活動やボランティア活動への協賛などが好例
そのうえで、どういった企業のどの立場に対してアプローチを取っていくのかを明らかにしていきましょう。例えば、「新卒採用や長期インターンを多くの学生に宣伝できること」をメリットに据え置く場合、IVSのHRブースの担当者に売り込みに行くのが効果的と言えるでしょう。
②当日のネットワーキングのコツ
詳しくはこちらの記事を読んでいただければと思うのですが、大きく分けて4点あります。
【ネットワーキングのコツ】
・名刺以外にもデジタル名刺を作っておく
・その場でSNSで繋がる
・立ち話をしたら記念写真を撮って送る
・自社サービスなどを簡単に紹介する自己紹介動画を送る
学生団体の皆さんがお相手にするのは、1日に何百件・何千件とメールがくるビジネスパーソンです。少しでも良い印象を残すためにも、最後の2つを取り組んでみると良いでしょう。(既にノウハウが記事にされていますが、これを実践するのは読んだ人の1%にも満たないと思うので…。)
学生がIVSに参加する方法とは
①Next Pass(5,000円)を購入して参加する方法、②スタッフとして参加する方法、の以上2つが挙げられます。個人的にはスタッフとしての参加をおススメします。
①Next Pass(5,000円)を購入して参加する
<メリット>
・3日間をネットワーキング開拓だけにコミットできる
<デメリット>
・お金がかかる割に、入れるエリアが少ない
・スタッフのコミュニティと関わることができない
個人的にはメリット以上にデメリットが大きすぎると考えます。下記写真にもある通り、Next Passが入ることがエリアは非常に限られており、基本的にどこのエリアも騒がしい傾向にあります。落ち着いてネットワーキングをするという意味では、Side Eventsに参加するか2FのGrouth Areaや5FのUnlock Zoneでコミュニケーションを図る方が建設的でしょう。
加えて、Side Eventsに関しては、Next PassやBusiness Passを持っていない方でも参加できることが多いです。ですので、ネットワーキング形成のみを目的とする場合は、Next Passを購入せずにSide Eventsだけに参画した方が良いのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1720427556137-R2QXV7YVR7.png?width=1200)
*補足:Next Passの魅力
このままだとIVSのNext Passに対するネガキャンになるので、補足します。Next Passの魅力は何と言っても、Speaker SessionとDeep Dive Areaにあるでしょう。特にDeep Dive Areaでは、セッションの内容をもとに参加者同士で議論を深めることができます。「スタートアップ界隈への知見を深める」という意味においてNext Passは大きな魅力があると言えるでしょう。
②スタッフとして参加する
筆者としてはこちらおススメです。メリットとデメリットは以下の通り。
<メリット>
・他のスタッフ(学生・社会人)との繋がりができる
→他の学生団体の先行事例を学べる
・無料で全てのエリアに入ることができる
→企業の重役の方とも名刺交換がしやすい
<デメリット>
・スタッフ業務を優先する必要がある
デメリットとして「スタッフ業務への優先」を挙げさせていただきましたが、休憩時間にネットワーキングの構築や会場を楽しむ程度の余裕は十分にあります。むしろ、ずっと参加者として会場を回るだけだったら飽きるので、スタッフ業務がちょうど良いアクセントになると思います。
それに加えて、メリットとして挙げさせて頂いた「他のスタッフとの繋がり」が大きいと思います。学生さんの場合だと、既に起業をされているケースも多いですし、学生団体の運営を務められているケースもありました。学生団体の運営課題やナレッジを共有しあえるというのは、ノウハウ不足に苦しむ学生団体には非常に有意義と言えるのではないでしょうか。
おわりに
IVSにスタッフ参加をしたことを記事にして書くつもりが「学生団体向けのハウツー記事」になってしまいました。スタッフ経験も非常に有意義なものだったので、こちらも別記事で投稿したいと思います。
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