一番欲しいもの

(これは自分の考え方で極めて主観的なものです。
万が一心配される方がいたらごめんなさい。
今がしんどくてどうしようもなくて生きるのが辛いとか、そういうことではありませのでご安心ください。
また、違った生き方・考え方を否定するものでもありません。)

一番欲しいものは何だろう。自分は、

「飲めば、次の日、目を覚まさない薬」

が欲しい。

随分衰えてしまったが、まだ働ける。
新しいものを生み出すことは難しいけれど、積み上げてきたものを使って何とかなっている。

しかし、経験もそのうち通用しなくなる、打ち止めになる。
身体的にも衰え、目が見えなくなるかもしれないし、手足が使えなくなるかもれない、認知や記憶能力が低下するかもしれない。

時が経てば、自分はひたすら何かを消化する存在になり、常にだれかに依存しなければならなくなる。
それが、年金・介護などの社会保障や高度化された医療かもしれないけれど。

働けなくなったり、奉仕したりできなくなる=社会にアプトプットが出せなくなった時、自分がこの世に生を受けて果たすべき役割はもうない。

最低限の認知能力と理性が残り、ここに書いたような考えを保持できているうちに、自分で最期の用意をして、残されるものにどう扱ってほしいのか望みを伝える。
そして、次の日、目を覚まさない。
それはとても贅沢で幸せなことではないかと思うのである。

人の世は、しきたりに溢れて、姿形を失った後もそのしがらみから逃れられないかもしれない。
生を全うした時、葬式も必要ないし、お墓に入りたいとも思わない。
無数に生まれて・無くなる自然の中の命の一つでありたい。
ただ、静かにこの世からいなくなり、新たな命の礎となる。それが最期に自分が望むことなのだ。


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