【救急集中治療医必見】神経集中治療におけるエコー検査〜非侵襲的頭蓋内圧モニタリング!〜
■ はじめに
【救急集中治療医必見】神経集中治療におけるエコー検査
〜脳神経エコーを中心に!
https://note.com/satoshi_egawa/n/n47fd757ba254
で解説した、経頭蓋カラードプラ法( Transcranial color flow image : TCCFI)
ですが、
・くも膜下出血患者での遅発性脳虚血のモニタリング
・頭蓋内圧のモニタリング
の2つの使用法があるといいました。
今回は頭蓋内圧の測定方法について、解説します。
■ TCCFIによる頭蓋内圧の測定
TCCFIによる頭蓋内圧(intracranial pressure: ICP)の測定とモニタリングについてお話しします。
極論であるところもありますが、
とっつきやすい説明のためですので、お許しください。
平均血流速度を測定すると同時に、
pulsatility index (PI)という指標が表示されます。
例えばこんな感じですが、下から2つ目にPI 3.06と表示されています。
日本語では拍動指数といいます。
これは、
で計算されますが、ICPが高くなると、
拡張期の血流速度が低下したり、逆流することもあります。
PIの正常値は1.0前後と言われています。
大体の目安ですが、PIを10倍したものがICPの値になると言われています。
2.0を超えてくると異常だということは、これでわかると思います。
図の場合はICPが30 mmHg程度ということになります。
緊急性がありICPモニターが入っていない場合は、
挿入を検討するべきですよね。
■ 最後に
今回は非侵襲的頭蓋内圧測定として実際に我々の施設でも多用しているPIについて解説しました。
モニタリングとして使用するためには、ICPモニターの挿入が好ましいと思いますが、その前段階として使用することも有用かと思います。
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