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【ちょい寄り】グラングリーン大阪、ええとこやん。

僕は産声を上げてから大学を卒業するまでの期間を、大阪で過ごしました。そこから約2年の大阪脱期間を挟み、再び関西圏で生活をしています。

そんな出生地の大阪は今、ウメキタの進化で賑わっています。
生まれ変わっていくウメキタに驚く人々の感情をSNSで見ていましたが、先日現地へ足を運び、その感情を自分も吐き出してきました。

ここがあの大阪なのか・・・?

梅田と言えば、今や大阪だけでなく、西日本を代表するであろう巨大ターミナルエリアです。僕が大阪で生きてきて感じてきた、大阪の大きな変化は2つ。1つは、地元の天王寺にあべのキューズモールができた時。もう1つが、今回のウメキタエリアの開発です。
あべのハルカスができた時や、てんしばができた時も素晴らしかったですが、特定のエリアで利用者層に大きな変化が生じたように感じたという点では、あべのキューズモールの開業が大きいと個人的には思っています。

僕が小学生ぐらいの時(約20年前)は、天王寺も梅田も、そもそも大阪という地域は、小汚さが拭えない場所。という体感でした。東京の最先端ぶりに対し、大阪は街の雰囲気がどこかしら曇っているというか、濁っているように見えていました。いつまで経っても、東京のようなお洒落さや、街づくりがされることは無いと。
一方で、就職上京し、大阪へ帰省する度に「都市の雰囲気は東京だけど、街ゆく人々の雰囲気は大阪の方が良いな」と思っていました。地域柄なものもありますが、大阪の都市も雰囲気が変われば、もう最高な場所になるよね。とも感じていました。
そんなことを思いながら、就職は不動産・建築関係へ進まなかった男なのですが、今回のグラングリーン大阪一部開業にともない、ついに大阪の雰囲気が変わったように思いました。

あの雑多で、どこか濁って見えていた地元の主要エリアが、東京とは異なる色合いで、新たな雰囲気を生み出している。大阪に新たな印象をもたらしている。都市開発って凄いなと感じています。

滞在時間は数十分だけで、周辺の店舗やデッキなどには寄れなかったのですが、あの場所は、各々が持つ「自分の時間」「誰かと過ごす時間」に、何かを与えてくれる空間だと思います。直接的な交わりは無くとも、そこで過ごす人たちの様子が、空間全体の雰囲気を生み出し、「何か良い」という漠然として抽象的なポジティブを各々に還元している。そんな風に感じました。
商業施設を乱立させてお金を落とさせることも、目先の経済を回すためには必要ですが、これからは、お金を出さずとも気軽に立ち寄り、気を休ませられる場所の整備が、都市におけるヒトの活力を生むためには必要なのかもですね。

ただ、こうした環境ができることで、僕たちは一方的な受益者に留まってはならないとも思います。いつまでも気持ちよく利用できる場所であるために、施設管理者に全ての責任を負わせない、自分さえ気持ちよくいれればそれで良い。という感情にならないこと。各々が自分様になってしまうと、あの空間が持つ価値はガクンと下がる気がしています。
都市の開発は、ヒトの精神的な育成もセットで考える時代なのかなと。
記事のタイトルから逸れてしまいましたが、大阪生まれで今も関西にいて良かったなと感じさせてくれたのが、今回のグラングリーン大阪開業でした。

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