#14 コーチングアウトプット(資源の棚卸し/行動計画)
参考/引用本=図解ポケット コーチングの基本とツボがよくわかる本(土岐 優美 著)
いよいよコーチングセッションの流れの終盤に入ります。
今回は、セッションの③(資源の棚卸し)と④(行動計画を立てる)の2点についてお話していきます。今回の記事は、
・何が課題なのかは明確だけど行動できていない
・課題はわかるが助けが必要
という方にぜひ読んでいただきたいです。
③資源の棚卸し
資源とは具体的に、課題達成に必要な「人脈、もの、費用、情報、時間、環境」のことをいいます。
大切なのは、1人で全てを解決しようとしないことです。
世の中には情報が溢れています。その情報を持つ人もたくさんいます。お金を投資してもらえるクラウドファウンディングという方法もあり、助けを求めることが容易な世の中だと言えます。
クライアントが課題に対して何をしたら良いか模索している場合、
例)
・その事について詳しい人はいますか?
・手持ちの資料で使えるものはありますか?
・それにかけられる時間はどれくらいありますか?
・何が一番足りていないですか?
のようにクライアントが自身で方法を見つけられるようサポートしましょう。
ここで、コーチングにおいて大切なことをご紹介します。
コーチが持つ資源も最大限クライアントに還元すること
がコーチに求められます。コーチとクライアントの関係を持った時点で、クライアントだけでなく、コーチもまた自身についてオープンにすることで信頼関係が生まれます。コーチが持つ情報、人脈、環境がクライアントの問題解決に有効な場合、クライアントに還元しましょう。
④行動計画を立てる
問題解決のための行動計画を立てましょう。行動計画を立てる際は、
「すべきこと」「できること」「できそうなこと」
の3点に分けて考えましょう。
「まずは、何をしたらいいかな?」という質問に対して、「〜しないといけない。」「〜すべきです。」という答えが返ってきた場合、鵜呑みにしてそのまま行動計画に加えてはいけません。なぜなら、〜しないといけないというプレッシャーや使命感に追われて、行動が継続しなくなる場合があるからです。
コーチは常にクライアントの「モチベーションを高めるサポート」しましょう。
「〜する為には今何ができるかな?」
「それ以外に方法はないかな?」
「その課題解決のために、他の人が持っている成功体験を知っているかな?」
ここまでくると、クライアントからいくつか行動できそうなことが出てきていることでしょう。行動例が出揃ったら、次は絞り込みましょう。
<現実的なプランの作成>
出揃った行動例をもとに、現実的に行動を始められる事について、いつまでに行動するかを決定しましょう。いつを決める際は、理想の達成をいつまでにしたいかから逆算し、いつまでにその行動をするかを落とし込みましょう。
大目標(理想)→中目標(中間目標)→小目標(短期的目標)
活用できる資源は何があるかも一緒に考えることで行動しやすくなるでしょう。
「いつまでに何をするために何を活用できるか」
について質問を繰り返し、クライアントから答えを引き出しましょう。