敵から発せられた言葉は私の味方をした。
1ヶ月の停滞期も乗り越え、なんとか第1目標の60キロに近づいてきたある日。スーパーである人と偶然会う。 うわぁ、あんまり会いたくないんだけど。って感じの知り合いだ。私を見つけ、素早く近づいて来た彼女。
第一声は、「やだー、痩せちゃったね、病気した?」 である。わかる、わかりすぎる。50代で急に痩せたらその可能性は高い。しかしだ。もしそうだとしたら、あまりにもデリカシーの無い大声ではないか。 私は「ダイエットしたのよ〜、あはは、あのままじゃ体が辛くって。」と、なるべく小さな声で早口で伝える。 すると彼女はこう言った。
「あぁ、ダイエット。でも、ダイエットってすぐリバウンドするから。どうせすぐに元に戻るわよ。じゃあね〜。」
じゃあね〜じゃないわい。何という後味の悪い予言。 昔から苦手だったが、苦手じゃなくなって嫌いになった。きらい〜。じゃなく、嫌い!だ。しかし、彼女のおかげで絶対にリバウンドはしない決意が固まり、今現在もリバウンドはしていない。それどころかこの時点からマイナス7キロだ。ある意味、ありがたい存在でもある。どこかでもう一度会ったらありがとうと言いたいが、きっと言わないだろう。
彼女も以前の私と同じ体型なのである。
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