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YOASOBIを聴いてる貴方が次に聴くべき5アーティスト

はじめに


2020年、一世を風靡したYOASOBI。紅白歌合戦にも出場し、今では誰もが名前と曲を認知してる新世代アーティスト。

しかし、このような素晴らしい新世代アーティストはYOASOBIだけではない。
今回はそんな、YOASOBIにも負けてない高品質な音楽を届けている5組のアーティストを紹介したい。

その前に…

YOASOBIの他の良曲紹介

まずは、YOASOBIの夜に駆ける以外の良曲を一曲紹介する

YOASOBI - 群青

イントロが無く、いきなりサビ、では無くAメロが始まるのが何ともいやらしい。
今では日本国内でも一般化したtrap調に乗せながらも面白い音色を使ったアレンジになっている。

個人的には、Bメロで何故かアクエリアスのCMを感じてしまうのだが、なんとアルフォートをCMソングだ。

また、特筆すべきなのは、ボーカルikuraさんの声だろう。
特にこのサビ、絶妙にキーを外しそうで絶対外さない歌声は、人を惹きつける。
紅白歌合戦でも素晴らしい歌唱力だったので、本当に上手いのだろう。だが同時に兼ね備えた儚さのようなものがまた魅力である。

と、既にYOASOBIを散々聴いている方にとっては蛇足だったと思うが、ここから今回の趣旨に入ろう。

まずは、YOASOBIと並んで「夜系」と呼ぶ人も居るという、この2組。

ずっと真夜中でいいのに。

夜系第一弾、実は、界隈ではYOASOBIよりも先に注目され、関ジャムでも期待のアーティストとして先に取り上げていたり、映画のタイアップなども担当したりと、もう既に知っている人も多いだろう。

ずっと真夜中でいいのに。は、日本の音楽ユニット。通称は「ずとまよ」。 2018年6月4日、動画投稿サイトYouTubeへ「秒針を噛む」のミュージックビデオを投稿し活動開始。同年10月にミニアルバム「正しい偽りからの起床」をリリースし、EMI Recordsからメジャーデビューを果たした。-Wikipedia

ずっと真夜中でいいのに。については、恐らくこの曲でアーティスト名を知った、もしくはどちらが曲でどちらかアーティスト名か分からなかったが、取り敢えず認知した人が多いだろう、この曲を選んだ。

ずっと真夜中でいいのに。 - 脳裏上のクラッカー

全パートサビと誇張されるくらい、特徴的なメロディが洪水のように押し寄せ、非常に完成度が高い一曲。
私自身、聴きながらサビを探していたら、曲が終わってたというくらい、全てのメロディに攻撃力が備わった(作家生命を思うと)心配になるような曲だ。

しかし本当に私が評価したいのは、この水準を維持した良曲の多さだ。

旧来のアーティストはシングルやアルバムのリードトラックに真髄となるような曲を用意し、カップリング等にはやや実験的な曲や、(悪い言い方をすると)シングル落ちになった曲を惜しんで入れる場合もあるだろう。

しかし、今のストリーミング配信をメインに戦っている彼女らの層は、単曲でリリースすることが多く、その一曲一曲が非常に重い役割を担っていることが多い。

そんな中で、このずっと真夜中でいいのに。はMV化されている、いわゆるリードトラックと呼ばれている曲のほとんどが、本当に良い曲が多い。
最近、それらを集めたアルバムも発売されたが、(当たり前だが)アルバムとしてトップクラスの完成度だった。

直近ではNHKのSONGSにも出演したりと、テレビで扱われることも増えて来たので、今後更に注目されるだろう。

ヨルシカ

夜系第二弾にして、夜系の中で一番起源が古いとされ、このヨルシカからインスパイアされたアーティストも非常に多く、界隈ではもはや重鎮だ。
最近ではタイアップも多く、一般層からの支持も大きい。

ヨルシカは、コンポーザーのn-buna、ボーカルのsuisによる日本の男女2人組のロックバンド。2017年結成。2019年、ユニバーサルJよりメジャーデビュー。レインボーエンタテインメント所属。-Wikipedia

ヨルシカについては、起源が古いため、もう〇〇期と呼べるほど音楽性も変わってきているので、初めの一曲を選ぶのが難しい。

なので一番ポピュラーの一曲を選ぶことにした。

ヨルシカ - 花に亡霊

Netflixオリジナルのアニメ映画主題歌にもなっており、非常に爽やかな曲で聴いていて気持ちが良い。

また、上で紹介した2曲と違い、バンドサウンドが基調になるため、夜系の中でも一線を画しているといえる。

しかし、ここでこの曲を紹介しておいてなんだが、ヨルシカの真価は”暗さ”にある。

この花と亡霊も実は若干の陰りがあるのだが、他の曲も聴いていくと、切ない曲や、圧倒的に暗い曲も多い。
そんな音楽の幅の広さが、このような少し希望が見える曲を出した時に、より一層、素晴らしいものに思えるのかもしれない。

下のプレイリストについても、是非聴いてみて欲しい。

美波

ここからは、夜系から派生し、もう少し広い範囲で優秀なアーティストを紹介したい。

美波(みなみ、Minami)
シンガーソングライター

「勘弁してくれ時代の波」
-公式HP

なんとシンプルな紹介文だろう。

このアーティストにおいては、紹介文のようにシンプルに、まずは先に曲を聴いてほしい。

とてつもなく声がYUIに似ているのだ。

と、それだけならその程度で終わってしまうかもしれなかったが、そうではない。

まず、圧倒的なメロディ力。特にサビの畳み掛けは生命を削るメロディと呼んで良いのではないか。

そして、なんと言ってもサビのがなり声だ。
グロウル歌唱ともいう場合があるが、(有名どころでいうと、ラルクのHYDEがよくやっているのだが、)女性ボーカルでこのよう歌い方をするのは非常に珍しく、それでいてとんでもなく上手い。

また、冒頭にポエトリーリーディング(語り)を入れてくるというのも、非常に凝った作りだ。

今後このような歌唱法を続けるのかは分からないが、今後が非常に楽しみだ。

空白ごっこ

空白ごっこ(くうはくごっこ)は、日本の3人組音楽ユニット。

2019年12月29日、Youtubeに楽曲『なつ』を発表し、活動を開始。
2020年、楽曲『雨』がABEMAのニュース報道番組「ABEMA Prime」6月度のエンディングテーマに起用される。
2020年10月、ポニーキャニオンから初のEPとなる『A little bit』を発表。

という形で、活動を開始したのも本当に最近だ。

いくつかの曲を聴いてもらうと分かってもらえると思うが、バンドサウンドのため、ヨルシカと近しいところは感じさせつつも、また違う個性で、そしてどこか和風ホラーな形相も伺える。

空白ごっこ - たぶんにんげん

この曲を聴いてもらうと上で述べたことに共感してもらえると思う。
このおどろおどろしさは魅力だ。

そして何より、ボーカルのセツコさんが上手い。儚い歌い方も出来るし、サビのように声量があって力強い歌い方も出来る。

ヨルシカと違うところは、3人がそれぞれ楽曲を作れるということで、その振れ幅の広さは、今後どんどん広がっていくだろう。

まさに、これから色々な可能性を秘めたアーティストだ。

DUSTCELL

DUSTCELL(ダストセル)は、EMAとMisumiによる2人組音楽ユニット。KAMITSUBAKI STUDIO所属。

2019年10月、KAMITSUBAKI STUDIOからデビュー。
ユニット名は「DUST(ゴミ、埃)」と「CELL(細胞)」という言葉を合わせた造語で、EMAが名付けた。音楽は「美と狂気」をコンセプトとしている。

最後の紹介になるが、また、一風変わったアーティストだ。

こちらも、まずは聴いてもらった方が早いだろう。

DUSTCELL - ONE

聴いてもらうと分かるとおり、かなりダンストラックよりなアーティストで、思えば上で紹介したどのアーティストとも違うと思う。

YOASOBIもtrap調を使うことが多いが、ややポップよりなのに対し、DUSTCELLは完全にtrapそのものだ。
また、K-POPからも影響を受けているらしく、いわゆるK-POP特有のメロディを日本語で取り入れて来ている。

このK-POPフレーズはどちらかというと、ブラックミュージックよりの文化で、日本人にはルーツ的に扱うのが難しいものなのだが、非常に自然に取り入れられている。

そして、驚くべきはサビの転調だろう。
この転調で一気にJ-POPらしさというか、アニソンらしさも出てくることで、非常にサビとして聴きやすくなっている。

また、2番の冒頭をいわゆるdropパートとすることで、飽きさせない工夫もあり、非常に凝った作品だといえる。

このような個性で、他にも良曲が多いので、是非聴いてみて欲しい。


最後に

ここまでYOASOBI含め6アーティスト紹介してきたが、昨今CDの衰退、ストリーミングの台頭でアーティストの中には危機に瀕している人達もいるとは思うが、このようにネット初で素晴らしいアーティスト出てくる、良い市場になったと思っている。

コロナもあり有観客ライブが出来ないなか、非常に苦しいとは思うが、是非、ストリーミング配信の力を活かして、音楽を届けて欲しいし、我々も、ステイホームの中でも音楽を聴くことを忘れないでいたいと思う。

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