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Photo by
emik_sgr
コロッセオ-最後の闘い(nana台本より修正)その3
会場内から大歓声が上がる。
俺から兜を脱ぎ、鎧を脱ぐ。
続いて相手は鎧を脱ぎ兜を脱ぐ。頭をふり髪を整える。そのまま顔を上げ真っ直ぐに俺を見る。俺は息が止まりそうになった。
「やぁ、父さん、やっぱりそうだったんだ!」
小さい時の面影が残る、笑顔、立派な若者に成長していた息子。なんてことだ!
「母さんの若い頃にそっくりだよ。」
あの日から10年以上がたっていたんだ。
小さかった息子が立派になっていても不思議ではない。
「さぁ、父さん、これで思い残すこともなくなりました。思う存分手加減なしに闘いましょう。どちらが勝っても文句なし、でね。」
「望むところだ、誰に言ってるんだ」
お互いにニヤリと笑い剣をかまえる!!
銅鑼の音が響き渡る。さぁ、生き残るのはどっちだ?
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