怒りは尊厳を取り戻し、人を動かす原動力
こちらの記事で「漫画家辞めようと思ってた」と書きましたが、それを踏みとどまった要因の一つは“ライブの音楽“でした。
2、30代の創作には必ず“怒り“が含まれている
それは今年の夏に行った柴田聡子さんとサニーデイサービスのコラボライブ。(名古屋のクアトロまで遠征。)
今やすっかりアイドルオタクの私だけど、10代や20代の頃は、どちらかといえばこういうライブハウスに生息してたタイプです。
ミュージシャンの友達もたくさんいたので、夜な夜な色んなライブに行っては打ち上げと称してみんなで飲んでいた。
サニーデイサービスの音楽をまたこういうところで聴くのは、まさに20代の青春が蘇ったみたい。
柴田さんや君島大空さんのような今来てる2、30代のミュージシャンの曲を聴いてて感じるのは、やっぱり「怒り」が原動力になってるんだなっていうこと。
今の時代に対する怒りとか、他人に自分にモヤッとしたやりきれなさを抱えてることが歌詞からも本人のパフォーマンスからもすごく伝わってくるんですよね。
しかしながら私はもうその世代ではないので、共感とはちょっと違う程よい距離感でその才能を感じていたのだけど。
“こっち側“と勝手に思っていた曽我部くんの怒りの表現力
サニーデイサービスの曽我部くんは1971年生まれでキャリアも長いし、なんとなく柴田さんや君島くんよりは“こっち側”と思っていて(本当は7歳年下なんだけど、ごめん)。
柴田聡子さんの尖りより、きっと円熟みを懐かしい曲と共に楽しむんだろうなと思っていたら、とんでもなかった。
会場には20代のファンも多く“今”の空気が漂っている。声も演奏も私が見ていた頃と変わらないどころか進化している!
特にイントロから心がぐわんと掴まれたのは、2020年にリリースされた「コンビニのコーヒー」。
「コンビニのコーヒーはうまいようでなんとなく寂しい」っていう一節から始まる歌なんだけど、聴いた瞬間、自分の中に押し込めてた気持ちがブワッと解放されたような感覚があった。
現代に生きる私たちは、“便利で安くてコスパがいい”サービスにどっぷり浸かってて、それが当たり前になってるけど。
ふとしたときに「なんか違うんじゃない?」って感じることってありますよね。
違和感に立ち止まる
曲と共に思い出したシーンがあって。
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