犬がいなくなってから
2015年の9月、17年か18年一緒に暮らした犬とお別れをした。
犬はずるいな。初めて会ったときには、ぼくも犬も子どもだったのに、ぼくがやっと大人になりかけた頃に老いて先に行ってしまう。
2013年~2015年だったかなぁ。最後の2~3年、ぼくは心身ともに体調を崩しきってしまって、仕事を辞めて、新しい仕事も探さずに家で休んでいた。
老いていく犬を毎日見ながら、残り多くないとわかりきっている時間を、一緒に過ごしたいと心から願った。仕事なんか、したくない。
でも、その生活をする間、ひとつだけ心に決めていたことがある。
それは、犬とお別れをしたら、外に出てもう一度働くことだ。
しあわせになるために家に来て、ずっとしあわせに過ごしていたのに、最後のお別れを引きずってまた家にこもってしまうのは申し訳が立たないと思った。
2年間、心と身体の整理をしながら(とはいえ今も万全ではないけれど)、準備をした。
だから、お別れをしたときには、悲しかったし、寂しかったけれど、
「よし、頑張ろう。大丈夫。」という気持ちだった。
きっと、この気持ちが出来上がるまで犬が待っていてくれたのかなと思う。
すぐに面接を受けて、採用してもらったけれど、やっぱりしんどかったなぁ(苦笑)。
また半年で辞めてしまった。
どうなっちゃうのかなぁ、もう外で働けないのかなぁ…と思っていたところを誘ってくれたのが、今の鉄工所の社長だった。
気付いたら3年目。一日置きという激緩シフトではあるけれど、今までで一番長く同じ場所にいる。
・縁あって、また犬と暮らすことになった。甲斐犬の(推定)6歳。
俺、もう29歳だって。あと10年ちょっと生きてもらうとして、そうしたら俺、40過ぎるな。
参ったなぁ。両親も来年60。参るよねー。
まぁ、元気に仲良く暮らそうね。賑やかになるなぁ。
そういえば、まだリビングに前代のお骨があるんだよ。あれ、どうしよう?まぁ、いっか。
人だとさすがに嫌だけど、犬だと骨壺が置いてあっても変な感じがしないんだよね。これからも見守ってよ。
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