資格取得者向けセミナー資料公開! リスクアセスメント編
この記事は登山好きな貴方がガイド資格取得を
目指すために必要な知識を学ぶストーリーです
チャレンジを躊躇している方もこれでバッチリ!
私の信念はガイドを増やすことで地球環境の保全を
実現する事です
「資格取得者向けセミナー資料公開!」
リスクアセスメント編
<目次>
1リスクアセスメントの意味と目的
2リスクアセスメントの方法(長内式)
3リスクアセスメントフォーマット(長内式)
4リスクアセスメントの活用とお願い書
5その他ガイドが携帯しておく情報
6決断について
1リスクアセスメントの意味と目的
リスクアセスメントとはその登山における
危険度(リスク)を数値化(アセスメント)
する事です
目的はリスクを分析し危険度を参加者全員
で認識する事が目的です
又、必要に応じそれに備える事です
(装備的・行動的・メンタル的)
2リスクアセスメントの方法(長内式)
1多面的にリスクを想定する
(ルートの難易度、想定する危険・自然災害・
天候など)
2特に人的リスクも同時に行う
(経験・技術・体調・精神状態・団体管理など)
3とにかく、多項目で洗い出す
4その情報を皆で共有する
5回避出来る事はする
6準備出来るものは用意する
7必要な技術は練習・習得する
8精神的に準備する
9総合的なリスクの数値ポイントをはじき出す
3リスクアセスメントフォーマット(長内式)
Aベーシック
◇チェックしてポイント化します
チェック項目 (チェックする事)
リスク見積もり リスク低☆1 → 10 高☆
(☆を黒く塗る)
ポイント ( )P
備考 (例など)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( )登山ツアー @oze guideN
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
□気象(季節)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
降雪予報・雷とうではリスク増
□自然災害(環境)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
崩落・増水等の過去データ参照
□ルート(危険箇所)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
クサリ場やハシゴはリスク増
□行程時間(歩行距離)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
時間や距離が長いほどリスク増
□コンディション(体調)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
持病・睡眠時間等でリスク換算
□混雑度(人気エリア)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
人が多いほどリスク増
□連絡・携帯リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
携帯で連絡困難な箇所が多い
□レスキュー条件(救助)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
病院まで搬送の所用時間でリスク換算
□他者・外敵要因(他人)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
同行者のリスクを換算
□年齢(経験)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
登山歴・スポーツ歴等でリスク換算
総合ポイント ( )P
数字が大きいほどリスク高
B多面リスク
◇チェックしてポイント化します
チェック項目 (チェックする事)
リスク見積もり リスク低☆1 → 10 高☆
(☆を黒く塗る)
ポイント ( )P
備考 (例など)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( )登山ツアー @oze guideN
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
□ガイドレシオリスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
レシオ数が少ないほどリスク減
□サポート(アシスタント)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
アシスタントガイドなどでリスク減
□クッション時間(予備日)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
時間的な余裕があるほど減
□避難施設(山小屋)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
避難場所があるほどリスク減
□コミュニケーション(信頼)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
信頼関係があるほどリスク減
□経済力(お金)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
お金持ちほどリスク増
(お金持ちほど中止の決断を悩まない)
□メンタルセンスリスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
メンタルが強いほどリスク減
(例えば医師や看護師・消防士など)
□情報(データ)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
情報量が多いほどリスク減
□ガイド装備リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
ガイドの装備があるほどリスク減
(ツエルト・G P Sなど)
□ガイド能力(経験)リスク
☆☆☆☆★☆☆☆☆☆ (5)P
ガイドの能力・経験等でリスク換算
(救命講習会・A E Dなど)
総合ポイント ( )P
数字が大きいほどリスク高
4リスクアセスメントの活用とお願い書
(活用)
私個人的にはリスクアセスメント表は参加者と
共有するべきと思います
(協会ではガイドだけが把握)
又、できれば顧客別に保存し、過去の登山と比較
し、リスクの大きさを把握すると良いと思います
リスクアセスメントを実行し、下記のお願い書を
連絡する事でかなりリスクが下がります
是非、毎回実行してくださいませ
<参加者様へのお願い>
ガイドもベストを尽くしますが、よろしくお願い
します
<リスクを軽減するための連絡>
・情報 当日の予想気温約( )度Cです。
・最近の情報
(例 崩落箇所あり ・落石形跡あり ・増水
クマ目撃 ・ハチ生息 )
・他伝達 ( )
下記についてメールにて返信下さいませ
(個人情報厳守)
□前日は十分な睡眠をおねがいします
□持病
(膝・腰・肩・過度な高血圧・高脂血症
過度な糖尿・心臓病・脳疾患)
□常用薬
□その他お伝えしておきたいこと
( )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<ご用意頂くもの>
忘れた場合は参加をお断りする事があります
・必要装備
□雨具(セパレートタイプ・100円ショップ不可)
・お水の量(ペットボトル)
□1本 □2本 □3本 □お湯
・用意して欲しい靴
□登山靴 □軽登山靴 □ウォーキングシューズ
・絶対必要
□行動食 □ザックカバー
□ヘットランプ □スパッツ
・必要な服装(防寒具)
□ダウン □フリース □長袖シャツ
・装備
□ヘルメット□ハーネス □ストック
・小物
□サングラス□革手 □日除け防止
□スパッツ
・その他
□携帯 □保健所コピー□お金
5その他ガイドが携帯しておく情報
ここではガイドが携帯しておくべき情報のフォー
マットを紹介します
スマホ内で保存すると便利です!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<緊急体制リスト>
・所轄警察署110 ( )
・所轄消防署119 ( )
・最寄りの救急病院 ( )
・ツアーエージェント( )
・グループ事務所 ( )
・緊急家族連絡先リスト ( )
・自身のガイド組織 ( )
・加入保険会社 ( )
・地元救助隊 ( )
・所属学校機関(学生)( )
・宿泊施設 ( )
・他 ( )
( )内に電話番号を記入
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<ガイド把握情報リスト>
● 携帯使用の有無
● 衛星電話、無線連絡の利用箇所
● AED設置場所
( )
● 救急車利用のおおよその病院までの到着時間
( Km H )
● ヘリ利用のおおよその病院までの到着時間
( )分
6決断について
最後にガイドがいくらリスクが大きいことを認識
しても、例えば中止という決断ができないと意味
がありません
決断ができない場合は下記の内容を意識して
下さい
●決断の際の思考ポイント ・・まとめ・・
1自分の名誉よりも安全を優先させているか?
2長期的な利益を優先させているか?
3参加者(その家族)にとってはどちらが優位か
4利権者の「いいなり」になっていないか?
(利権者とは旅行会社等の主催者)
5どちらが「共益」になるか?
6「安全」よりも「達成感」を優先していないか
7「安全」よりも「スピード」を優先していないか
8「自虐的な思考」におちいっていないか?
結論 「悩んだら帰る」「なんとんなくやばい」の
時はやめる「最悪を予想」する
●説得する方法(中止・引き返す)
□客観的なデータや情報を示す
□過去の遭難事例を紹介する
□あえて危険を体験させる
(引き返す事を前提に安全圏まで行く)
ポイントは「決断力」
(理解しても決断できないガイドが多い)
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