500文字の建築試考「現象はintertwinから」
建築の現象を語る建築家の1人としてスティーブン・ホールがいる。
現在の私が研究対象としている人物だ。
もっともホールが現象、つまりphenomenonという単語を用いるときに必ずイメージしているのが、メルロ=ポンティの現象学である。
メルロ=ポンティの客体的身体と現象的身体に対する概念が、ホールが建築の思想を書き記したりスケッチに起こしたりする際に必ず元となっている。
もっともメルロ=ポンティはフッサールの現象学概念を元としながら発展させ、現象学をほぼ完成させたと言っても