【IELTSリーディング】バンドスコア7.0まではこの方法で十分
こんにちは。遠藤暁(@str_se)です。
本記事では『IELTSのリーディングで7.0を取るためのコツと対策』について解説していきます。
ぼく自身が取得したリーディングの最高スコアは7.0なので、7.0以上を目指しているひとにとってはあまり参考にならないかと思います。
逆に本記事で紹介していく方法で7.0は取れたので、リーディングで6.5や7.0を目指しているひとはぜひ本記事を参考にしながら勉強してください。
本記事が解決する疑問は以下の通り。
・そもそもIELTSのリーディングはどういう試験?
・リーディングのコツが知りたい
・どうやって時間配分すればいい?
・オススメの問題集/参考書は?
・どんな対策をするべき?
「毎日勉強しているのにリーディングが上達している気がしない」というひとは、ぜひ本記事をさいごまで読んでみてください。
ちなみに筆者のIELTS受験歴は以下の通りです。
これまで4回受験した経験があります。
みればわかると思いますが、パート別の最高スコアは以下の通りです。
Reading:7.0
Listening:7.5
Writing:6.5
Speaking:6.0
ということで早速、本題に入っていきましょう。
【IELTSリーディング】バンドスコア7.0取得した方法
もともと英語はめちゃくちゃ苦手(高校の英語の成績は5段階評価の2)でしたが、頑張って勉強したらリーディングで7.0取れました。
しっかり対策をした上でコツも掴めば、7.0は必ず届きます。
ということで、ぼくが実践した対策やコツを紹介していきます。
IELTSのリーディングについて
解き方のコツや対策に入るまえに、簡単にIELTSのリーディングの概要について触れておきます。
すでに知っているひとがほとんどだと思いますが、念のため紹介しておきますね。
・制限時間60分
・全部で3つのパッセージ(それぞれ750~950語)
・1問1点の全40問(各パッセージ13~14問)
上記の通りです。テストの仕組み自体は、複雑ではありません。
ということで、ここからリーディングのコツをみていきましょう。
リーディングのコツを押さえましょう
本記事では、以下の3つのリーディングのコツを紹介します。
①解き方のコツ
②目指すバンドスコアに到達するために必要な正解数を知ること
③時間配分のコツ
順番に一つずつ説明していきますね。
コツ①:自分に合った解き方を見つける
「自分に合った解き方をみつけること」
これが一つ目のリーディングのコツであり、一番大切なことです。
あなたはどうやって問題を解いていますか?
また、『解き方』を考えたことはありますか?
「解き方なんて気にしたことない」というのであれば、これを機にしっかり考えましょう。
基本的にリーディングの解き方は2種類あります。
・問題先読み型:まず問題を読んでから、問題に該当する部分をpassageから探してそこを読みこんで解答する。
・段落順:passageの頭から順番通りに読んでいく。1〜2段落読むごとに問題をみて、解ける問題をみつけて解いていく。
どっちがいい悪いではなく、両方メリットもデメリットもあります。大事なのは『自分はどっちのほうが解きやすいか』。
それを見極めるのがリーディングのカギです。
ちなみにぼくは、IELTSの勉強を始めたばかりのころは問題先読み型で解いていましたが、段落順を試してみたところ「自分にはこっちのほうが合ってる」と感じました。
あなたも両方試してみてください。
一応『問題先読み型』と『段落順』のメリットとデメリットを紹介しておきます。
✔︎問題先読み型
問題先読み型のメリットは、
・問題と関連のある場所だけ読めばいいので時間短縮になる
・問題に『固有名詞』や『年代』がある場合はかなり解きやすい
上記の2つ。特に2つ目のメリットはかなり大きいです。
たとえばTRUE/FALSE/NOT GIVENの問題が『1930年代は〜〜だったかどうか』みたいな場合、passageの『1930s』という部分を探し、その前後を読めば回答はみえてきます。
関連する部分を探してそこを読めばいいので、文章を読む負担は減りますね。
ただし問題先読み方にはデメリットもあるので押さえておきましょう。
デメリットは、
・問題に該当する箇所がなかなかみつけられないこともある→ただのタイムロス
・全体を読むわけではないので、どういった内容なのか理解しにくい→結局問題も解きにくい
・問題と本文を何度もいったり来たりするのが面倒くさい
上記のような感じですね。
実際にやってみればわかると思いますが、問題に該当する箇所をpassageの中からみつけ出すのは簡単じゃありません。
固有名詞や年代があれば別ですが、すべての問題にそういったわかりやすいヒントが含まれているわけではないので。
練習すれば慣れるかなと思って結構続けてみたんですが、結局ぼくはこの方法ではスコアが伸び悩みました。
そこでトライしたのが、次の方法です。
✔︎段落順
文字通り『passageの頭から順に読んでいく』という方法。
1~2段落読むごとに問題をみて、読んだ場所に該当する問題があれば解いていくという形です。
ぼくはこの方法でバンドスコア7.0を取得できました。
ポイントは『1~2段落ごとに問題をみる』こと。
2段落分くらいなら内容をしっかり記憶しておけるので、その読んだ部分に該当する問題をみつけやすくなります。
記憶力がいいひとであれば、3段落くらい一気に読んでもいいかもしれませんね。
ただメリットもあればデメリットもあるので、整理しておきます。
✔︎段落順のメリットとデメリット
メリットとしては
・passageを頭から順に読んでいくため、全体の内容を把握しやすい
・本文と問題をいき来する回数が少なくて済む
上記の2点があり、デメリットは
・最初から最後まで読み進めていくため、時間がかかる
という点。
『読むスピードが遅い』という人にとっては、段落順は向いていません。
ただある程度のスピードで読めるひとには、この段落順をオススメします。
目安としては、1つのpassageを6~7分で読めるひと。
それくらいのスピードで読めるなら、一度「段落順」を試してみてください。
✔︎問題先読み型と段落順の大きな違いは?
結局『問題先読み型』と『段落順』の大きな違いは「問題を先に読むか、本文を先に読むか」です。
もう一度いっておきますが、『どっちのほうがいい/悪い』ではありません。
「どっちが自分に合っているか/やりやすいか」が大切です。
両方トライしてみて、しっくりくる方でトレーニングしましょう。
コツ②:目指すバンドスコアを取るために必要な正解数を知る
ここで一つ質問です。
自分が目指しているリーディングのバンドスコアを取るには、全40問中で何問正解すればいいか把握していますか?
これを把握しておくのは意外と大切です。
それぞれのバンドスコア(リーディング/アカデミック)で必要な正解数は以下の通りです。
9.0:39-40問
8.5:37-38問
8.0:35-36問
7.5:33-34問
7.0:30-32問
6.5:27-29問
6.0:23-26問
以下省略
参照:IELTS Band Score Conversion Table
6.5を目指すのであれば『27~29問』、7.0なら『30~32問』正解しないといけません。
IELTSのリーディングは各passageに13~14問。つまりpassage1と2で26〜27問あります。
なので極論をいうと、passage1と2で全問正解すればほぼ確実に6.5は取れるということです。
ただ現実的に全問正解はちょっと厳しいですよね。
そこで大切になってくるのが『時間配分』です。
コツ③:時間配分を考える
一概にはいえませんが、IELTSのリーディングは基本的にpassage3が他の2つより難しいケースがほとんどだと思ってください。
リーディングの試験時間は60分なので、3つのpassageに平等に時間を使うのであればそれぞれ20分。
ただこの時間配分は、まったくオススメしません。難易度がちがうそれぞれのpassageに平等に時間を使うのはナンセンスです。
あなたが目指すスコアにもよりますが、リーディングで6.5/7.0を狙うのであればpassage1と2に60分のうち45〜50分かけて大丈夫です。
6.5/7.0を取るために重要なのは、『passage3で点数をかせぐ』よりも『passage1と2で点数を落とさない』こと。
passage3が一番難しいので、仮にそこに時間をたくさんかけたとしても正解できるか微妙なところ。
正解できるか微妙なpassage3にたくさん時間を使うより、時間をかければ比較的正解しやすいpassage1と2にたっぷり時間をかけて確実に点数を取る。
これが6.5/7.0を目指す上では一番のキーポイントです。
passage1と2をしっかり時間をかけて解いたら、あまった時間でpassage3の解けそうな問題から解いていく。
ぼくはYES/NO/NOT GIVEN(TRUE/FALSE/NOT GIVEN )の問題が苦手だったので、passage3に時間をかけられないときは『問題すら読まずに全部YES(TRUE)』とかにしていました。
そうすると一問くらい当たるので。
まぁ上記の例は極端ですが、リーディングで6.0~7.0を目指すのであれば、passage3に時間をかけるよりはpassage1と2に時間をかけてじっくり解いくのがオススメです。
少なくともぼくはこの方法で7.0を取れたので、信用してもらって大丈夫です。
ただしリーディングで7.5以上を狙うのであれば、passage1と2をいかに早く正確に解いてpassage3に時間をかけられるかが勝負になるかと。
目指すバンドスコアによって、時間配分は変えるべきですね。
具体的な対策:バンドスコア7.0までは3つの対策で十分
さて、ここまでリーディングのコツを説明してきました。
ここからは具体的なリーディングの対策方法を紹介していきます。
本記事で紹介する対策は3つ。
①単語暗記
②文法
③精読
順に解説していきます。
対策①:単語暗記
すべては単語暗記から始まります。単語がわからなかったら話になりません。
IELTS用の単語集があるので、まずはこれを徹底的に頭に叩き込みましょう。
あれこれいろんな単語帳に手を出すよりも、一冊集中です。
この単語帳はメインとなる3500個の単語+類義語や対義語も載っているので、それらもすべて覚えたら軽く4000語は超えるはずです。
4000語もあれば、リーディングで7.0は十分狙えます。
ちなみに上記の単語帳以外だと、下記のIELTS用単語帳も有名です。
ぶっちゃけどっちを選んでもいいと思うので、一冊決めて徹底的に覚えましょう。
単語帳の単語プラス、以下の公式問題集内のわからない単語も暗記しましょう。
✔︎問題集/参考書
問題集は必ず買いましょう。
IELTSの試験がどんな感じなのかを知るには、この問題集を解けばOKです。
一冊につき4回分の過去問が含まれているので、3冊買えば12回分。それだけやればかなりIELTSの問題の雰囲気やパターンに慣れます。
実際にIELTSの過去問を解いてみればわかると思いますが、リーディングの問題はいくつかの型式があります。
たとえば以下のようなもの。
・選択問題
・YES/NO/NOT GIVEN(TRUE/FALSE/NOT GIVEN )
・穴埋め(本文から抜き出し)
・見出し・主題選択
などなど。
何回か問題集を解いているうちに、自分はどの問題パターンが得意/苦手なのかわかってきます。
パターンの得意/不得意は誰にでもあるので、そこまで気にしなくて大丈夫です。
ただ問題集を解くなかで間違えた問題は、必ず『なぜ間違えたのか』を確認しましょう。
間違えを確認すると同時に、『精読』もおこなうことが大切ですね。
対策②:文法
単語暗記と同時に、文法もしっかり理解しましょう。
ぼくが使った文法の教材はこちら。
赤色が初級で青色が中級。ぼくは2冊ともやりましたが、ぶっちゃけ青色だけでよかったなと思っています。
赤色は本当に基礎中の基礎なので、英語を一から勉強したいひと向け。
「中学と高校で英語の成績がずっと1か2だった」
そんなひとでなければ、青色の一冊だけで十分です。
ちなみにこの文法書は、説明も問題もすべて英語で書かれています。ただ簡単な単語で説明してくれているので、まったく問題ありません。
高校時代に英語の成績が2だったぼくでも十分理解できたので、安心してください。
『英語を英語で理解する』というのは、英語への抵抗をなくすためにはいい手段ですよ。
そして、文法書も単語帳と同じように『一冊集中』が大切です。
あれこれいろんな文法書に手を出して、「書かれていることが微妙に違うなぁ」と混乱してしまうのは時間のムダ。
この青色の文法書一冊でIELTSで出てくる文法はほぼ網羅しています。ぼくは上記の文法書しか使っていませんが、IELTSのリーディングにおいて文法で苦しむことはほとんどありませんでした。
青色の一冊を完璧に理解できるようになるまで、徹底的に読み込みましょう。
対策③:精読
3つ目の対策は『精読』です。
少し前に「すべては単語暗記から始まります」といいました。しかしいくら単語を覚えても、解けない問題は必ず出てきます。
そこで、間違えた問題があったら『なぜ間違えたのか』を徹底的に確認しましょう。
すると以下のような『間違えた理由』が見えてくるはずです。
・単語の意味がわからなかったから
・熟語(表現)の意味が理解できていなかったから
・文法がわからなくて文章を理解できなかった
などなど。そして分からなかった原因を、徹底的に解決していってください。
最終的には「公式問題集に書かれているpassageはすべて理解できる」という状態になるのが理想的。
そのために何度も『精読』をして、内容がちゃんと理解できているか確認しましょう。
ぼくは冗談ぬきで、公式問題集のそれぞれのpassageを20回以上は読みました。
毎日新たな記事や文章に触れることも大切ですが、『精読』はそれ以上に大切だと思っています。
分からない単語や文法をそのままにした状態でいくら新しい文章を読んでも、分からない部分の解決にはなりません。
新しい文章を読むなら、少なくとも『以前に読んだ文章はちゃんと精読して内容がほぼ完璧に理解できる』という状態にしてからにしましょう。
✔︎多読は必要?
多読に関しては、「必要か必要でないかといえば、もちろん必要。でも精読が先」というのがぼくの意見です。
ぼくは本記事で紹介した単語帳と公式問題集12/13/14の3冊を買いましたが、リーディングに関しては他のテキストは買っていません。
外出先や電車のなかなど、公式問題集で勉強できないときは『The Guardian』のアプリで記事を読んだりしました。
でも机に向かってリーディングの勉強をするときは、公式問題集のpassageをひたすら精読して何度も読み込むことに注力しました。
その理由は以下の2つです。
・IELTSのための勉強なら、当然『IELTSの文章』を読んだほうがいいと思ったから
・いろんな記事に手を出すとそのたびに知らない単語や表現が出てくるのでキリがないから
詳しく説明する必要もないかと。上記の通りそのままです。
多読を推奨しているひとの主張は「語彙力があがる」です。確かにその通りですが、先ほどもいったようにそんなのキリがありません。
IELTSと関係のない記事に出てくる単語を必死に覚えるまえに、本記事で紹介した単語帳と問題集内の単語を覚えましょう。
他の記事で多読するのは、そのあとで十分です。
IELTSと関係のない記事に出てくる単語を覚えるのに必死になってIELTSの単語帳や問題集に出る単語をおろそかにしていたら、『IELTS対策』になっていません。
多読のまえに単語帳と問題集を精読して、そのなかの単語を覚えてください。
まとめ:リーディング7.0は努力次第で到達可能
ということで、かなり長くなってしまいましたが、ぼくが感じたコツや対策を紹介してきました。
高校のときに英語の成績で『2』を叩き出したことのあるぼくでさえ7.0取れたんですから、ちゃんと努力すればあなたも必ず取れます。
コツコツ継続していきいましょう。
さいごに、コツと対策をまとめておきます。
コツ
・自分に合った解き方をみつける
・時間配分を考える
対策
・単語暗記から始める
・公式問題集を解く
・文法書を一冊読みこむ
・精読に時間をかける
以上です。
みなさんがIELTSでいい結果が出せることを願っています。
✔︎おまけ
IELTSの練習問題がたくさん載っているサイトをみつけました。
・IELTS Sample Practice Tests
練習しまくって損はないので、ぜひ活用してください。
それでは今回はこの辺で。