教員の残業代支給の案に対して感じること【ほっと一息】
こんばんは、"もっちゃん"です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
教員の残業代
というホットなニュースが出ていましたので、それについて少し考えたいと思います。
お金の話は好きなのですが、給与に関しては無頓着なところもあり、
けっこう現職の教員の中でも、私は無知な方かと思います。
そんな一教員の戯言としてお受け取りいただければ幸いです。
◯公立校教員に残業代支給を検討
ついこの前まで、教職調整額の増額の動きが出ていたところです。
以前、記事にもしたことがあります。
ここにきて、残業代支給という、少し方向性の異なる動きになったように感じます。
教員の待遇を金銭面から改善する
という点では同じ方向性な気もしますが、個人的には少し違う気がします。
◯残業システムになったら、部活はどうなる?
中学校教員として、真っ先に考えたのは部活動です。
田舎の公立校に勤めている私にとっては、大きなことです。
徐々に地域移行も進んでいるようですが、まだまだ学校が母体となっているところが大半だと思います。
そして、平日の活動については、勤務時間を過ぎて行われているところがほとんどかと思います。
土日にも活動が行われている状況かと思います。
さすがに部活動については残業代としてつけてくれるんですかね!
土日の部活動に関しても残業代としてつけてくれるんですかね!
それは期待したいところですが、実際厳しいような気がしています。
あまり現実味がない気もします。
でも、そうなったとしたら、厳しい活動制限が設けられることでしょう。
部活動の終焉を迎えそうな予感がします。
◯残業システムになったら、教材研究はどうなる?
教材研究、授業の準備は、教員にとって一番大事なことのように思います。
ただ、以前の判例とかを見ていると、
そこに時間を割くことは、教員の仕事としてどこまで認めてもらえるかは微妙です。
私は理科教員です。
教科の特殊性もあるかもしれませんが、授業の準備を勤務時間内で全て収めるのは厳しいです。
生徒のいる時間は理科室は授業で埋まっているし。
予備実験などやろうものなら、生徒が下校した後の夜の時間しかありません。
その辺りがどれほど考慮されるのかはわかりません。
でも、仕事を持ち帰らなければならなくなってしまう状況だけは避けたいように思います。
◯残業システム前に期待したいこと:①業務整理
いろいろ考えて、残業システムを導入することで期待したいのは、
「業務の整理」
です。
システムの導入前に絶対必要なことだと思います。
簡単に言えば、
どこまでが教員の仕事で
どこからは教員の仕事ではないのか
を明確に示すこと
かと思います。
それがはっきりしないうちは、システムの導入は厳しいのではないかと思います。
まぁこれは残業云々関係なしにやっていかなければならないことですね。
◯残業システム前に期待したいこと:②一人あたりの業務負担軽減
これも、残業云々以前にやらねばならないことですね。
一人あたりの業務負担を減らすには、
(1)人を増やす
(2)業務量を減らす
(3)効率的に業務可能にする
あたりが考えられるでしょうか。
正直、(1)(2)を期待したいところですが、そんな気配はあまり感じられません。
(3)には期待したいところですね!
CANVAの自治体導入が進んでいたりしますが、そういうハード面(ソフト面?)での支援というものは期待できる気がします。
また、個人的には「研究日」制度を作るとかも期待したいな〜。
現在、ゆっくり時間をとって研究に励むことが出来ています。
でも、それは現場に戻ったらほぼ無理な気もしています。
そういう時間無しに、残業代支給とか、難しい気もします。
◯教員からはネガティブな意見が多そうな気がする
一応、今回は記事の中に予想されるネガティブな意見は書きませんでした。
それは書き始めたらキリがない気がするからです。
正直、現職の教員からは、残業代支給についてはネガティブな意見が多そうな気がします。
教職調整額が上がったとしたら、その方がメリットが大きい人の方が多そうですからね。
ある意味で多様な働き方ができる、今の公立校教員。
残業システムになることで、その働き方が制限される、ということをデメリットに捉える方が多いと思います。
個人的には、ポジティブに捉えて、それに伴って働き方改革が一気に推進されることを期待したいところですね!
なんてことを考えました。
今回は財政面とか、そういったことは無視した、完全なる私見です。
所属団体等には一切関係ありませんので、御承知おきください。
でも、こうした事を考えていくことで、少しずつ自分もこういうことへの知識が増えている感じもします。
みなさまのお考えもお伺いしたいところです!
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