オリックス 2023年3月期1Q決算を徹底解説!
せーの、全員HAWKS もっともっともっと〜〜!!
どうも〜!シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
最近11月の2Q決算発表の記事ばかり描かせていただいておりますが、戦略銘柄の一つであるオリックスの1Q決算が書けないままでしたので、今回ご報告させていただいて、11月の2Q決算も報告いたしますので、緊急で1Qを駆け足で描かせていただいております。
前回の2021年度のオリックスの決算分析記事はこちら↓
当noteでは日本株といえば高配当の伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅、豊田通商、双日の総合商社株を推しておりますが、多角化した事業をグローバルに展開して金融資本で稼ぐオリックスも総合商社同様、かなりお勧めしております!
それでは早速オリックスの2022年度1Q決算について一緒に見ていきましょう!
オリックス 2023年3月期1Q決算
損益計算書
オリックスの2023年3月期1Q決算は、
当期純利益619億円(前年同期比▲5%)
ROE(年換算)7.5%
10セグメントのうち5セグメントが増益!輸送機器の需要回復とアジア・豪州における経済活動の再開で、本業であるベース損益が回復しました!
ROEも7.5%と経営効率で行ったら前年を若干下回るという及第点と言える1Q決算であったと言えるでしょう。
前年4Qは弥生の売却益などで一際目立っておりますが、若干前年の四半期と比べて見劣りする今回の22年1Qをセグメントベースで見てまいりましょう!
セグメント利益
セグメントベースですが、前年に比べて、1,000億円を切ったのは残念ですが、輸送機器のコロナからの回復と、アジア・豪州でのリースの伸長という、投資に頼らずとも祖業、本業で利益実現にプラスになったのは一定の評価に値すると言えるでしょう。
繰り返しますが、前年4Qはやよいを売却したので異次元の純利益となっておりますがこちらはご放念頂きたく。
全セグメント毎に落とし込んだのが下記の表ですが、この5事業の躍進が顕著であることがわかります。
なお、輸送機器、アジア・豪州が利益成長に大きく寄与しました。
なかなか何の事業で稼いだのかわからないところが総合商社に類似しており、資本で稼いでいる何よりの証拠であり、総合商社に通じるオリックスの強さの源泉なんです。
しかし、本業がコロナから回復することを示しているのはやはり嬉しいですね!
メインの事業だけでもざっとレビューしていきましょう!
輸送機器
まずは本業復活と申し上げました輸送機器です!
航空機は、航空旅客マーケットの回復を受けて業績上向きとございます!
ANAの2021年度通期決算分析でも見通しをご報告させて頂いましたが、2022年度は回復基調とのことですので、オリックスもこの波に乗って欲しいところです!
https://non-labor-dreamer.com/ana-holdings-2021fy
アジア・豪州
中古車市場の好調を受けて、自動車リースが増益とのことで前年同期比プラスで仕上がっております。やっと経済活動再開を受けて、オリックスの本業にも反映されつつあるようです。
セグメント資産
この今回の及第点とも言えるセグメント経営成績を通じて、事業アセットはどう変化したかということですが、後述いたしますが、注力していう海外や環境エネルギー関連の資産増加となり好調であることがわかります。
損益とは関係ありませんが、前年同期比ですし、円換算で円安の影響を大きく受けた評価額ですのでこのような形になります。
今期も弥生ほどのバズーカは期待しておりませんが、それに若干準ずるような案件で、なんとか株主還元に落胆した個人投資家にサプライズを届けていただきたいものです。
これ以降の章である、株主還元、中長期的な方向性は前回の報告から変更ございません。あくまで参考程度ですので、重複するのであれば総括の部分まで飛ばし読みしていただければと存じます🙇♀️
株主還元
このような好調な経営成績と保有アセットを軸にオリックスは57年間毎期黒字を今年を達成しました。
それを受けての今期2022年3月期の株主還元がこちらです。
22年3月期年間配当金85.6円
前年がコロナで減益となりつつも例年通りの配当を実行したのでとてつもなく配当性向が高くなっただけで、22年3月期は配当性向33%ですので、通常通りの株主還元が行われたと言えます。
が、
下記の通り、グローバル投資家、機関投資家より伝統の株主優待制度が不評で2024年3月期を持って廃止ということになりました。
日本全国に80万人いると言われているオリックスの優待狙いの個人投資家死亡で草です😇
これは悲しい。
オリックス 中期的な方向性
サマリー
株主優待制度廃止というBad Newsはございましたが、廃止するのであればその分経営をより一層強化して株主に資する企業経営をしていかなければならないのが世の中の常。
オリックスは今回、来期の経営見通しではなく、3年後の2025年3月期を見越した中期的な経営方針について今回は発表しておりますのでこれをベースにご報告させて頂きます🙇♀️
アセットとしては更なる増加および海外利益比率を半分以上にすると発表しております。
そして悲報ですが、大事なことなので繰り返し申し上げますと、株主優待制度は廃止され、
経営成績では、今後も事業・投資を主軸としながら2025年3月期当期純利益4,400億円をターゲットとしております。
損益計算書
オリックスの2025年3月期の目標経営成績ですが、事業投資だけで2,900億円と全体のセグメント利益の半分を稼ぐとしております。
2022年3月期の弥生の売却益を除くとベース事業投資利益は1,600億円程度ですから今後3年間で倍増させていく計画です。
この戦略をより具体的に落とし込んだのが下記で、事業・投資では、現状成功している米国、欧州を軸に環境エネルギー等にも注力して伸ばしていくとしております。
まさしく総合商社ですね。
注力分野
注力分野を軽くレビュー致しますと、PE投資は地域ごとのニーズにあった最適な事業投資を実行し、
環境エネルギーでは、脱炭素社会の到来に備えて社会から要請される分野において積極的な投資を行うとしております。
上記2点の事業投資のみならず、オリックスはアセットマネジメントビジネスも拡大するとしていて、従来の知見を十二分に活用して、金融・保険事業と双璧をなす全社のベース利益を支える事業として強固にしていく所存です。
国内・海外ビジネス
次にざっくりと国内・海外ビジネスのレビューです。
利益は海外ほど大きくはないものの、ほとんどの事業セグメントで手堅く利益を稼ぎつつ、
海外の事業投資で大きく利益を上げて全社的な成長を実現するというのがコアな今後の経営計画と言えますね。
オリックス 総括
最後にオリックスの最新株価を振り返って総括とさせていただきます。
8月3日の決算発表前の株価は、直前に2,400円台から急落して軟調が続いております。
オリックスの良くない点として、前回5月に中長期計画で2025年3月期の当期利益目標4,400億円は発表したものの、今期2023年3月期の数字を公表していない点なのですね。
ですので、今回輸送機器で本業プラスだとか言われても、結局通期予想に対しての進捗がわからないので、すっきりとしない1Q決算分析となってしまいます。
株主優待廃止のこともありましたし、次回の11月の2Q決算発表では今期の見通しを踏まえてより詳細な経営見通しの公表を強く求めます。
しかし、引き続き良質なアセットから稼ぐオリックスのビジネスモデルは総合商社に匹敵しており魅力的であるのは変わりません。
前回5月に発表した2025年3月期の計画が実現するのであれば株価3,000円超えは堅いですし、総合商社と並ぶだけの評価は与えられてしかるべきです。
次回の決算は11月です!また追ってご報告申し上げます🙇♀️