子どもが繰り返す「同じ失敗」の半分は実は同じじゃない失敗
「折れない心」で問題解決する力を育む
『Satori式アート思考子育て塾』
主宰の佐藤りえこです
子どもはひとつひとつ忘れながら覚えていく...
そう頭ではわかっていても
何度も同じ間違いや失敗を
繰り返す子どもを見ると
「もういい加減覚えて!」
と思ってしまいますよね
でも実は、
子どもが「同じ失敗」をしていても
半分は「違う失敗」なんです
たとえば
↓↓↓
物の下にあるモノを引っ張り出して
上にあった物を落とした
これ、実は
昨日も例に出したことですなのですが
この失敗を具体的な
ふたつのケースにして例を挙げると
こんな感じになります
↓↓↓
・上にグラスが置いてある
ランチョンマットを引っ張って
水をこぼした
・上にタブレットが置いてある
平積みの教科書を片手で引っ張って
タブレットを落として壊した
親からしたら
「下のモノを引っ張って上の物が倒れた/落ちた」ので、
下のモノがなんであれ
上の物がなんであれ同じこと
しかし子どもは
このふたつの失敗を
まったく別のものとして
とらえているのですね
「水の入ったグラスを倒したらいけない」
※水の入っていないグラスや
ランチョンマットを引っ張ることは
関係ない
「タブレットを壊したらいけない」
※タブレットを落とすことや
教科書を片手で引っ張り出すことは
関係ない
と、その時のそのケースにおいて
してはいけないことを
ひとつひとつ忘れながら
覚えていくのです
これ、「具体」と「抽象」とで
分けて考えることができます
子ども:具体
親:抽象
という視点なのです
別のたとえで
分かりやすく言うと
具体:にんじん
抽象:野菜
といった感じに分けられます
さらに「抽象度」を上げると
にんじんは「食物」あるいは「植物」
なんてジャンルになっていきます
つまり
下に置いてあるモノがなんであろうと
上に置いてある物がなんであろうと
親は全部ひっくるめて
物の下にあるモノを引っ張り出したら
上にあった物が落ちた
という「同じ失敗」だと
判断してしまうため
「いつも同じことして怒られてるのに
なんで分からないの!!
いい加減に覚えて💢」
に、なってしまうのですねぇ...
いや、それでも
ひとつひとつ忘れながら覚えていく
という問題は残るので
「同じ失敗」も
やっぱり半分はするのですが😅
ケースごとに
「してはいけないこと」を
具体的に教えてあげると、
子どもの理解は
少し早くなります