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【 3つの思考でランチにパエリアを売る 】

秋とは名ばかりの
少し汗ばむ平日お昼どきの銀座にて
ふらりと入ったとあるスペイン料理のお店

三つ折りされたメニューを開くと
「ランチおすすめパエリア」の写真が
どーんと4点並んでいました

メニューの右下には
「パエリアはご提供まで20分ほどお時間をいただきます」の注意書き

そして隣のテーブルからは
「ただいまのお時間、パエリアは30分ほどお時間かかります」
という定員さんの説明に続き

「あ、じゃ…それはやめてこちらのお肉のランチを」
と、メニューの下の方に
小さめの写真とフォントで書かれたお肉料理にチェンジする
女性一人客のさみしげな返答が響く

ランチタイムに
20分以上待たなければ出てこないパエリアって
果たしてどれくらい需要があるのかしら?

しかしメニューからは
ランチであろうと変わらず
どーんとパエリア推しをする
店側の情熱が垣間見える

「ランチでもっとパエリアを出したい」
という課題があったとして
どんな問題解決ができるのかな?と
ロジカルとデザインとアートの
それぞれの思考法で考えてみました

ロジカル思考での問題解決:論理的思考

  • 何分であればランチの待ち時間として妥当かアンケート

  • 「ランチのパエリア需要」をリサーチ

  • 事前注文システムの導入検討

  • システム導入して採算が取れるか計算

デザイン思考での問題解決:顧客目線

  • 早く火の通る米の品種改良

  • パエリア用圧力フライパンの開発

  • 自分でテーブルで作る「一人パエリア」設備の開発

アート思考での問題解決:自分起点

  • スタッフによるスペイン語講座など20分動画多数作成し各テーブルに端末配置

  • 各テーブルにVR設置し海辺で寛いでお酒を飲みながら待ってもらう

  • 入店後すぐ注文し、座席まで20分かかるアトラクションの設置

ロジカル思考だと
「それでもパエリアを推したいんだよ!」
という店側の想いを潰してしまうこともありそうです

あ、これってアレに似てますね
「絵(または音楽)で食べていけると思っているのか」
という、よくある親の側の正論

子どもの生きる力を妨げることなく
アート思考な親でありたい…と思うつれづれ

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