大内青巒著「六祖法宝壇経講義」を読む(序文)
[本投稿の趣旨]六祖壇経は中国禅宗の第六祖慧能の説法集である。
素晴らしい内容だが、後世の改変が多いこともよく知られていて、読み解くには注意が必要だ。
本投稿は大内青巒師の「六祖法宝壇経講義」を手がかりとして読み解く。
大内青巒師は明治~大正時代の仏教学者で、修証義を編纂した中心人物である。
講義の中で後世の改変についての解説もされている。例えば、ある場面で神秀禅師の心中への言及があるが、「(慧能禅師が)神秀禅師の心中を知る由もないし公衆の面前で説くわけもない、これは後世の