大内青巒著「六祖法宝壇経講義」を読む(第一 行由-03 八ヶ月間の作務)
五祖その法器なるを知り、ともにゆっくり語らんと思いたれど、弟子等の左右にあるを見て、彼らが嫉妬の見を起こさんことを恐れ、去りて衆と共に作務(仕事)すべきことを命じたり、六祖可からずして曰く、「われは自心の本性に常に智慧を生じ、この智慧は別に自性を離れて働くにあらず、(心の本性は本然不生にして、〇鑑明徹(〇は判読不能、霊の異体字か?)なるが故に、視聴よく妙に通じ、寒暖慮らずして知る、直にこれ真如の性覚その者が自爾として常に知るなり)故に自性即ちこれ福田にして、われ今既に目的を達