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適正重量フロー診断ツール

適正重量フロー診断ツールを3種類用意しました。下に説明がありますので、ご自身の考えにマッチするものをご利用ください。

<2022/10/7 追記>
複合型フローを追加しました。
筆者推奨はこの複合型フローになります。

①直線型重量フロー

シャフト1inchにつき何gという形で、重量フローが直線になる。

例えばヘッドスピードが40の場合、1inch短くなるごとに14g(アイアン1番手で7g)重くなる。これがヘッドスピードが42の場合は14.2gのように、ヘッドスピードに応じて傾きは大きくなる。

ただし、多くのサイトでは重量フローはこの直線型で説明されているが、実際にはこの通りにセッティングするとユーティリティやウッドが重くなりすぎるように感じる。

②曲線型重量フロー

クラブが短くなるほど重量増が大きくなる。重量フローは曲線になる。

例えば、ヘッドスピードが40の場合、ドライバー~ウッドは1inchにつき12g、ウッド~ユーティリティは1inchにつき14g、アイアン~ウェッジは1inchにつき16gといった具合に、徐々に傾きが大きくなる。

ウッドやユーティリティはこの通りにセッティングすると、それなりに感覚値に近いクラブ選択ができるように感じる。一方で、市販のアイアンセットは1番手(0.5inch)につき7g程度でフローされており傾きが小さいため、どうしてもロングアイアンが重く(またはショートアイアンが軽く)出てしまう。また、ウェッジも若干重くなりすぎる傾向にある。(近年はウェッジにもアイアンと同じ重量のシャフトを刺すことが推奨される傾向だが、それと一致しない)

曲線フローを考えた背景や詳細な計算ロジックは、下記ページ参照。

③複合型重量フロー

曲線型フローと直線型フローを組み合わせたもの。
上限値には、ハードなセッティングになる直線型を、下限値と適正値には、アマチュアのセッティングに適した曲線型を採用する。

例えば、男子プロなどの最もハードなセッティングの例として、1W以降全てアイアンで揃えるケースが考えられる。この場合、アイアンセットは直線型のフローになるため、曲線型ではロングアイアンが範囲外になってしまう。そこで直線型を上限値に設定する。これは極端な例だったが、例えば中上級者のセッティングの例としてユーティリティをアイアンと同じスチールシャフトで揃えるケースなども、この直線フローに乗ることになる。

一方、女子プロや男子アマチュアでは、ウェッジとアイアンはスチール、ユーティリティとウッドはカーボンシャフトを選択することが一般的。この時、ユーティリティやウッドにメーカー純正カーボンシャフトを採用するとアンダースペックになりがちだが、曲線型の適正フローや下限値の範囲内でセッティングすることで、それなりに流れの良いクラブ選定ができる。

なお、このフローの欠点として、ウェッジの適正範囲が分かりづらいが、フルショットの振りやすさを優先するなら、アイアンの直線フロー上に乗っていれば問題ない。後は各ウェッジの用途に合わせて重めにするなり、柔らかめにするなり各自アレンジを加えれば良い。


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