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Fデヨング移籍問題
こんにちは。
本日は雨でジメジメしますが、風が涼しいですね。
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1 「期待された役割を超えられない問題」
今日はガッツリサッカーの話、それも個人の話になります。
バルセロナは、2019年に、Fデヨングをアヤックスから獲得しました。
移籍金は、7500万ユーロ、プラスα。
100億円近い大型契約でしたが、ピポーて、インサイドハーフ、CBと、ポリバレント性、若さ、そしてアヤックスでの活躍が認められ、
移籍金としては妥当な金額でしょう。
しかし、タイミングが難しかったのがそもそもの、問題かもしれません。
バルセロナに移籍後、3シーズンで、タイトルは、コパデルレイのみ。
バルセロナでは、監督の交代が三度起こり、コロナ禍のシーズンもあり、
常にドタバタで、昨シーズンは、メッシの電撃移籍からスタートしました。
チームとしてのパフォーマンスが下がった時期に加入し、
個としてゲームを変える選手ではないため、評価も下がっていきます。
そして、本人の一番得意なポジションのピポーテは、ブスケツが最高のパフォーマンスを示し、牙城を崩せません。
一時期、デヨングが入った時期もありましたが、バルサ独特のピポーテの役割をこなせず、2ボラの時もありますが、それも難しく、
結局は、インサイドハーフとしての出場がメインになりました。
それでも、怪我が少なく、運動量豊富で、チームを助ける潤滑油として活躍はしていました。
が、本来の期待された役割である、ブスケツの絶対的な後継者という場所は、デヨングの場所ではないなというのが周りの評価でしょう。
クーマン政権下では、CBで出場し、チームを助けていました。
ブスケツは来シーズンで満了を迎えるため、おそらくピポーテは空きますが、
クラブとしては、カンテラのニコやそのまた下部組織の有望選手、もしくは、セルジロベルト、大穴でケシエが埋める予感がします。
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2 「バルサの若手の異常な成長と躍動」
デヨングは、2020年には、ベテランばかりのバルサの中盤の中で、放出なんて考えられないアンタッチャブルな存在でしたが、思わぬ選手の活躍で状況が一変します。
一人は、ペドリ。
移籍金500万ユーロ+αで加入し、17歳の若さで、ラスパルマスから移籍したペドリ。
当初は、バルサBから慣らしていくはずでしたが、クーマン監督の熱望で、プレシーズンから同行し、そこで活躍し、トップチームに。
そして、カンテラではないのに、イニエスタを彷彿させる可憐さ、テクニック、戦術眼を示し、一気に、スターダムに。
若手のバロンドールであるゴールデンボーイ賞を受賞し、スペイン代表でも別格さを示し、今バルサの中盤で、一番変えが効かない選手に。
運動量も豊富で、隙がないですが、休まなすぎて怪我をなん度も起こしました。
が、シャビ政権に変化してから、攻撃力が向上し、得点も決め出し、
本当に手がつけられない選手へと昇華しました。
ペドリの活躍は、デヨングの移籍金の十分の1で、バルサとしては最高の投資になったでしょう。
そして二人目は、ガビ。
17歳で、カンテラ育ち、バルサの怪我人続出がチャンスとなり、トップチームに出ると、瞬く間に存在感を示し、スペイン代表まで、17歳で成り上がります。
代表最年少ゴールも決め、昨シーズンの若手のサプライズNo.1でしょう。
カンテラ特有のテクニックはもちろん、ガビは、闘争心の強さが最大のうり。
物おじしないプレーは、年齢を忘れさせます。
彼の成長は、バルサの希望となり、育成なので、お金もかからず、最高の選手でしょう。
三人目は、ニコ。
これからの伸び代やスケールの大きさは、彼が一番だと思ってます。
バルサらしくない、肉体の強さとフィジカルの強靭さは、どこ行っても活躍できるでしょう。
ピポーテとして、ブスケツの正統後継者に間違いなくなれる逸材です。
インサイドハーフよりも、下がったポジションの方が見てみたい選手なので、今年大注目です。
彼もまだ20歳前後なので、まだまだ伸びるでしょう。
他にも、カンテラにはもっと良い選手がいるみたいですが、この3人の出現は、バルサにしても嬉しい誤算で、デヨングとしてはライバルの多数出現で嫌な誤算でしょう。
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3 デヨング本人のパフォーマンス
チーム状況は良くない、クラブもゴタゴタ、そんな中で活躍しろ、というのも難しい話ですが、
ガビやペドリはその中でも別格の輝きを示しました。
が、デヨングは、得点も低く、2点、3点、3点と、3シーズンで、リーグ8得点。
インサイドハーフとしては、そして、100億円近い移籍できた選手にしては、物足りない数字です。
デヨングは他のチームに行けば、テクニックやドリブル、ボール保持など別格でしょうが、バルサには、ブスケツはじめ、デヨングができることをこなせる選手がいます。
そして、アヤックス時代と違うのは、彼がボールを持つと周りが動き出したのが、バルサではそうではなく、周りが止まる傾向も多いので、
やりにくさもあると思います。
インサイドハーフとしてのデヨングが、今のバルサに絶対必要かと問われると、疑問視してしまうのはしょうがないパフォーマンスだったのかなと思います。
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4 高年棒
年棒が推定13億円らしいです。正確かはわかりませんが、変動で、シーズンごとにもっと上がるようです。
バルメトウ前会長のクソみたいな契約の仕方には腹立たしいですが、
バルサとしては、ブスケツアルバなどには減給をお願いしている以上、
この年棒は下げたいのが本音なところ。
今回の移籍の成立有無は、この年棒の減給ができるかどうかになるかと思いますが、
選手としてはもちろん下げたくない、バルセロナに家も買い、彼女にプロポーズもしたみたいなので、バルセロナには残りたいのは山々でしょう。
個人的には、残って欲しいので、申し訳ないが減給して、残ってくれというのが本音です。
それは活躍に見合ってない、というのもあります。
バルサを勝たせる選手になれてないのだからそこは折れてくれと。
クラブとしては、移籍金も高額で回収でき、年棒の空きも大きくできる、中盤は選手が飽和状態、というところで、
移籍してもいい、というのが、本音でしょう。
ただ、マンUは監督は、アヤックス時代の恩師なのでいいですが、
CL圏がない、チームの補強は遅い、など、かつての赤い悪魔のブランドは落ちています。
その中で、彼は行きたいかと言われれば、バルセロナ、小さい頃からの憧れのチームで活躍し続けるのは、本望でしょう。
昨シーズンも、バルサ愛を語ってくれ、ファンとしては応援したい気持ちも山々です。
個人合意がまだみたいですが、果たしてどうなることやら。
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異常、4つの理由が、移籍を難しくしていることだなと分析しました。
さて、どうなるか、みてみましょう。