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あなたは試されている

あなたならどうする?

友人が銀行のATMで金をおろそうとしたら
すでにそこに2万円あったそうです。
その人は、ウッと0.5秒の間にいろいろ考えて
結局、正直に銀行のヒトに教えたそうです。

「カメラ」がありますからね。
賢明な判断だと思います。

もし自分が突然この立場に立たされたとしたら。

もちろんこういうのは
突然にきまっているのですが。
やっぱりいろいろ考えちゃうでしょうね。

可能性を模索する、というか・・
2万円を手に持って「落としましたよー」って
言いながらそのまま帰っちゃう。
そういう方法もありますけどね。
やっぱカメラに映っているのはまずいでしょう。

「試されている」みたいですね。神様に。
「ほうら、キミならどうする?」って感じで。

しかしそういうときって、
お金が入らなかったと言っても、
別に何も変わるわけじゃないのに
なぜか損した気分になるのはなぜなんでしょう。

一瞬トクをした気になって喜んでしまうから?
ぬか喜びをしてしまった自分に
腹が立ってしまうのかもしれません。

しかしこの2万円。
そもそもなんでそこにあったのでしょう。
お金をおろして忘れる?
そんなことがあるんでしょうか。
何か考え事をしていて、手だけは操作をしていて
そのまま帰ってしまう。
まあ、ないことではありません。

神様は教えてくれない

昔はよく、自動販売機でタバコを買って、
お釣りだけ取ってタバコを取らずに
帰ってきてしまう…ってことがありました。

これも
お金を入れて出てきたものを取って帰るという
操作だけを無意識にしてしまう結果でしょう。
しかし「タバコを買いに来てタバコを取らずに」
というところが悲しい。
あきらかに目的を失っています。

入れたものに対して出てきたものを取る。
このシンプルな対応がカラダに染み付いていて、
そのときの「出てきたもの」の価値が
タバコより現金の方が上だったってことです。

これもかなり昔の話ですが、
ある人が駅で切符を買って、
その日はあのサッカーの「ドーハの悲劇」の日で
とにかくうちでテレビを見ようと焦っていた。

切符を取って電車に飛び乗って
そこで初めてお釣りを取り忘れたことに
気づいたそうです。

ちなみに入れたお金は1万円札・・・
あげく試合は負けるし、
「ドーハも悲劇だがオレも悲劇だー」と
言ったとか言わなかったとか・・・

自動販売機も駅の発券機も
どんどんキャッシュレスになってるので
こういうおもしろい…いや悲しい出来事も
減ってるんだとは思いますが、
まあ似たようなことは起こり続けるでしょう。

その瞬間、自分は見えない誰かに試されていて
そして破れ去っていく。
人間は素敵です。

次回の言葉は「正直者」です。

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