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クラシックのよさは懐かしさじゃない

NISSANの90周年のCM(正確にはWebムービー)。

おじさん何人かでこれの話してたんですが、
内容が素晴らしい…という話は一瞬で終わって
気がつくと「昔の車はよかった」になっていた。

  • スカイライン ハードトップ2000GT KGC110型(通称:ケンメリ)

  • 日産アリア B9 e-4ORCE FE0型

  • 日産 チェリー・クーペ 1200X1-R(昭和48・KPE10ST型)

  • 日産 スカイラインHT 2000GT-X(昭和47・KGC110型)

  • 日産ローレルHT2000SGX(昭和47・KHC130型)

確かにかっこいいんですよ。

時代なんか関係なくかっこいいものはかっこいい
って考え方もあるし、
いや時代が変わったからこそかっこいいと感じる
というのも正しい気もする。
いま失ってしまったからこその価値ね。

温故知新ってこと?

古いものを乗り越えて新しくする。
心情的にも経済発展的にも常識だと思うけど
新しいモノが必ずいいか。というと、
一概にそうとも言えないですよね。
機能だけを比べれば、
そりゃ日々進歩してるわけですから
あとに出たモノの方がいいんでしょうが、

デザインなんかを考えると
優れたモノは、そうそう出るわけではなく、
長い年月でかえって味が出たりして、
古いモノの方がいいってことがよくあります。

クルマなんかまさにそうですね。
今は作られていなかったりすると
逆に価値が増したりします。

機能にしても「使いやすさ」なんかの点では
昔のモノの方がよかったりする。
家電なんかでもそういうことありますよね。
そんなに「いろいろできること」が大切なのか。
使わないんじゃないのそんな機能。
ってことが、けっこうあるものです。
そういう意味では、使いやすいカタチ、って
ホントにいいデザインだったりしますもんね。

頑張ってると見えないもの

クルマとか、家電とか、
もともと欧米の方が進んでいて、
それに追いつき追い越そうとしてきた日本製品は
確かに頑張ってはきたんだけど、
追っかけてるものはやっぱり追い越せない。
(…とは言わないものの、なんかが足りない)
逆にもっと昔からある「追っかけてないもの」に
素晴らしいものが多い気もするね。

日本人は特に飽きっぽいのか、
「新しい」ことを重要視しますよね。
クルマもすぐモデルチェンジするし…。
そういうとこがどうも
じっくりといいものを生み出す
環境じゃなかったのかもしれません。
発展させるためには変えなきゃいけないから。

変えることに意味と喜びを感じていたら
ふと振り返ったときにあれ?って思う。

未来に向かうはずのNISSANのムービーが
「昔は良かった」を掘り起こしてしまう。
皮肉ですがこれが今、って感じはしますね。

次回の言葉は「匂いと気配」です。

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