スキヤキは好きですか
季節はずれですが「スキヤキ」です。
「そう言えば、最近、
食べなくなったよね。スキヤキ」と、
なぜかそういう話題になったわけです。
と言いつつ、
すき家の「月見すきやき牛丼」
なんてのも普通にあったりして
消えたわけじゃないみたいですが。
まあこれはどっちかと言うとこの季節、
ファストフードは「月見」やんなきゃ
ってのが先にあるんだと思いますけどね。
しかし「すきやき牛丼」って変です。
「すきやき丼」でいいじゃん。
もともと牛なんだから…。
スキヤキは流行らない
ということでこれは特殊な例として、
料理にも「はやりすたり」がある。
なぜか最近スキヤキは流行んないみたい。
考えられる理由としては、
肉料理にしては、比較的手間がかかる。
ってのが考えられます。
類似品としては「しゃぶしゃぶ」。
これはラクですね。
切ってしゃぶしゃぶするだけですから。
スキヤキは味付けに
かなりの熟練度が要求されます。
いろんな調味料入れますからね。
しかし、鍋料理ってのはそういうもんですから、
ほかの鍋がすたれているわけではないことを
考えるとちょっと説得力がありません。
「味付けがくどい」。
これはあるかもしれませんね。
いまどき料理にこれだけ
「砂糖」を使うのは、かなりめずらしい。
もうひとつ考えられるのは
「ごちそう感」の変化。でしょうか。
ぼくらが幼かったころは、ごちそうと言えば、
「寿司」「うなぎ」「すきやき」でしたね。
まあ、うなぎはあんまり
子供ウケするもんじゃないですけど。
今日はスキヤキ食べたい〜、って子供はいない。
完全にハンバーグにその座を奪われています。
焼肉、ハンバーグ、スキヤキと並べたら
スキヤキを選ぶことはまあ、ないでしょうね。
すき焼きと鍬(くわ)焼き
名前の不明瞭さってのもあるんでしょうか。
イマイチ名前に説得力がないです。
意味不明というか…
スキは「鋤」ですね。農具のすきくわのスキ。
始まりはこの鋤を調理道具に
使ったんではないかと言われています。
単純に焼き肉だったんじゃないですかね。
(薄く切る剥身(すきみ)からという説もある)
だから子供のころはなんとなく
「好きな肉を焼く料理」だと思ってました。
いまでもそう思ってる人多いんでは?
で、実は「鍬焼き」ってのもあるんですね。
こっちはなぜか「鶏肉」のイメージです。
農作業の合間に獲った野鳥を焼いたのなら
鶏の方が納得いきます。
牛肉と鍬を結びつける方がちょっと不自然。
「すき焼き」は有名だけど「鍬焼き」は無名。
この差は何なんでしょうね。
やっぱりネーミングの差かなあ。
「好きを焼く」というイメージが良かったのか。
と言いつつ、好きなものを焼くのは
「お好み焼き」の方なんだけどね。