遠くて近いおやじギャグへの道
ゴルフってあんまりやらないのですが、
たまに行くとおじさんたちって、
いろんな勝負するじゃないですか。
ドラコンとかニアピンとか。
そんな中に
「バイアグラ」ってのがあるの知ってます?
ショートホールで一回も
ワンオンしなかったら罰金。
ってやつだそうです。
さて、どういう意味でしょう。
・・・答えは、
旗が「立ちっぱなし」ってことなんだってさ。
座布団一枚、って感じですが、
しかしいったい誰が
最初にそういうこと考えるんでしょうねえ…
まあね、キライじゃないですね。こういうの。
ある意味非常に広告的ですよね。
なんでもないものを
言い方で価値あるモノに転化する。
ってことで。
なんだよつまんねえシャレじゃん。
って思われるかもしれませんが、
じゃ、考えてみろ。と言われたら、
けっこうむずかしいですよ。いやホントに。
おやじギャグの
クリエイティビティ
おじさん同士でゴルフに行くと
こんなのばっかりです。
山本リキンダ〜とか
噛んだマサキ〜とか
四六時中、叫んでいます。
これをウザいと思うか。…まあ思うよね。
若い人がおじさんと一緒に
回りたくないのもわかる。
バカにするのは簡単ですが、
言葉の技術というふうに見てみると
これって結構おもしろい。
基本的にいわゆるダジャレなんですが、
ダジャレは二つの異なる言葉の共通点を見つける
という技術です。
ポイントは「有効に機能する場面」で
「瞬時に発する」ということ。思いつきですね。
3日前から考えていたんではダメです。
それが効果的だと感じた場面で瞬間的に
記憶している二つの言葉の共通点を見つけ、
それを合体、キメラ化する。
そう言われるとけっこう高度な感じしません?
連想記憶能力
こういうのを連想記憶能力と言います。
前に「チコちゃん」でやってたのですが、
この能力は歳を取ると格段に上がるらしい。
一つには当たり前ですが記憶の量が増えること。
もう一つはそれを結びつける能力の発達。
自分も経験あるのですが、
とにかく思いついちゃうんですね。
この能力は確かに歳とともに上がってる気が。
で、問題はですね。
思いつくんだけどその全てが
高いクオリティじゃないってことね。
なんかとにかくダジャレが浮かんでしまう。
もうカラダが勝手に反応してしまう感じ。
だけどそれが名作か駄作か、
考える前に口から出ちゃうんだよね。
感情をコントロールする前頭葉の働きが
こっちは加齢とともに衰えていく。
だから言いたい気持ちを抑えられない。
「ちょっと待て、これはつまらん」ができない。
進化か劣化か
かたや能力が上がり、かたや劣化してる。
おやじギャグはそうやって出来上がっている。
微笑ましくも寂しい現実がそこにあります。
まあね。歳とって我慢もよく無いですから。
出ちゃうものはいいってことにしませんか。
オナラみたいなものなんで。
我慢しない気持ちよさを楽しみましょう。
あ、若いのにおやじギャグ言う人は
単純に我慢が足りない人なので、
こっちは厳しく取り扱った方がいいです。