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言葉のことばかり【ことわざ】

ことわざ好きです。

ことわざって諺と書きますが、
「言技」ってことなんすかね?

「技」って、いろんなやり方の中から、
よく使う有効なものに名前をつけて
ストックして、必要に応じて使う。
ってものだから、
まさにことわざは言葉の技ですよね。

たぶん誰かが最初に言って
「うまいこと言うねえ…」って
みんなが感心して
「オレも使ってみよ」ってことになって
広まっていったもんなんでしょうね。

だからそれが「いつごろ発生した」のか
よくわかんないんだよね。
「この時期いっせいに生まれた」
ってこと、あんのかな。ないのかな。

ブームとか、あったかもしれませんね。
みんなが競ってことわざ作った時代。

実はすごくことわざづくりが
うまい達人がいて、
ぼくらが使ってることわざの4割は
実はその人が作ったものだった…。
ってことは…ないでしょうね。

だいたいことわざって
「昔の人がうまいこと言った」
ってのが前提だから、
発生した時はことわざじゃないんだよね。
いつの間にか古くなって
いつの間にかことわざになる。
なんか不思議です。

ことわざによって
生まれた時代がバラバラだとすると、
その中でも新しいのと
古いのがあるんだろうか…。
古いはどのくらい古いんだろう。
江戸時代以前ってことあんのかな。

調べてみたら
古いのは古事記からあるみたいです。
ってことは古事記をまとめたときに
そのもっと昔に誰かがいいこと言った。
まあ古事記も古い事の記録って書くし。

そうか。
誰かがまとめて記録したから
それが普及したってことか。

「いろはがるた」なんてそうだよね。
「犬も歩けば棒に当たる」なんて
よく言うけど意味わからんもんな。
かるたにしたから残ってるだけな気もする。

ふらふら出歩くと棒で殴られるぞ。なんて
とんでもない教訓だ。
時代によって合わなくなるものもある。
そもそも最近の犬は勝手に出歩けない。

語呂がいいと残る。ってのもあるね。
しゃべってて気持ちいいとか、
あとは内容がユーモラスな方が残る。
例えは突拍子もないもののものの方がいい。
「二階から目薬」とか。

「壁に耳あり障子に目あり」なんて不気味。
障子破って覗くなんて日本ならではだけど
同じ意味のことわざは世界中にあるらしい。

「草原に目あり、茂みに耳あり」 (インドやチェコ)
「茂みに耳あり」 (中米のトリニダード・トバコ)
「野に目あり、森に耳あり」 (イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー)
「畑に目あり、かべに耳あり」 (グルジア)
「風に耳あり」、「小道に耳あり」 (アフリカのガーナ)
「虫に耳あり」 (アフリカのマサイ族)
「昼に目あり、夜に耳あり」 (イランとモロッコ)
「昼間の話の鳥が聞き、夜の話はねずみが聞く」 (韓国)
「へいにすき間あり、かべに耳あり」 (中国)

出典:日本ことわざ文化学会

言葉は世界中違うのに、
人間の行動はみな同じ、ってのがいいね。
景色がちょっとづつお国柄で違う。

今も新しいことわざは生まれてるんだろうか。
作ろうとしてる人はいるのかな。
勝手に生まれるもんだからな。
今の文化が反映されて
いつか言葉になるんだろう。いつだ?

考え出したらとまんなくなっちゃったけど、
結論は出そうにもないです。
こういうのを
「ヘタな考え休むに似たり」と言います。
うーん。昔の人はうまいこと言う。

次回の言葉は「じゃんけん」です。

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