お前はこれが好きなんだろうという暴力
友達じゃない人が
話しかけてくる
世の中いろんなSNSがあるが、
年寄りはFacebookをよく見る。
そこに古い友達がいっぱいいるからだ。
リアルで合わなくなった人もいっぱいここにいる。
だから年賀状がいらなくなったという説もあるな。
ところが最近、そのFacebookに
友達じゃない人がいっぱい現れ始めた。
知らん人がやたらいる。
お前なんかと友達になった覚えはない人たち。
これがもう、ホントの友達より数が多いくらい。
てか完璧に多いな。
結構長くスクロールしないと
ホントの友達が出てこない。
同窓会に行ったら会場が知らない人だらけで
人をかき分けてかき分けてやっと
知り合いに出会える・・みたいな感じである。
で、その知らない人たちが
やたら馴れ馴れしく語りかけてくる。
特撮好きのグループだったり、
朝ドラの話をやたらする人だったり、
確かに昔の特撮は好きだし、
虎に翼は毎日見ていたが、
別に同好会に入ったつもりはない。
確かに好きなんだが、
なぜそれをお前に言われなきゃいけないのか。
お前にオレの何がわかる。
・・と思わず言いたくなる。
利己面倒機能
リコメンド機能と言うらしい。
探さなくても
アナタの好きなものを勧めてあげるわ。
そう言いたいらしい。
お節介な人だ。
現実社会にもそういう人はいっぱいいる。
決して悪い人じゃないんだけど、
できればちょっと距離を置きたいタイプ。
まあ、そんな人には
なるべく会わないようにする。
それでも我慢できなければちゃんと話す。
難しいができないことではない。
リコメンドくんにはそれができない。
人じゃないし、それ以前に実態がないから。
そう。なんか言ってくるにもかかわらず、
そいつは「いない」のである。
これはかなり怖しいことだ。
オカルトだ。
いないやつがいろいろ勧めてくる・・。
仮に人格があるとすると、
それって完全にサイコパスじゃないか。
こっちが知らないのにいきなり
「あなた、〇〇が好きですよね」
って言ってくるんだぜ。
AIに礼儀の学習を
百歩譲って聞いてやるにしても、
「人のことを言う前に自分のことを言え」
と言いたい。
それが礼儀というものだ。
AIには人格がないから何をやってもいい、
そんなことはないだろう。
もうここまで来たら人格は作るべきだ。
もっと学習を重ねてほしいものである。
ちなみに勧めると薦めるの違い。
勧めるは勧誘で、薦めるは推薦です。
行為とモノの違いですね。
AIがやってくるのは「薦める」の方かなあ。
これが「勧める」になってくるとさらに怖いね。
いや、もうあるか。詐欺メールとか。
そう考えると
リコメンドくんはまだいい方かもね。