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嘘が普通だと普通が嘘に見える

「當真あみ」という
女優さんがいらっしゃいまして
この人が美少女すぎて
CMに出てる彼女がAIなんじゃないかと
勘違いされたと話題になりました。

これには二つの原因があって、
ひとつは当たり前ですが彼女が綺麗なこと。
そしてもうひとつは、
モニタに映ってるものは嘘で当たり前だと
みんな思ってる、ということです。

これって考えてみると怖しいことで、
普通にやっても嘘だと思われる。
嘘を見せてもそんなもんだと思われる。
つまり何をやっても「そんなもん」なわけです。

たとえば
「いっこく堂」はCMに使うと多分つまらない。
それは「CMで腹話術なんて誰でもできるから」

ああいう芸は「ライブ」だから価値があるんで
CMだといくらすごいことをやっても
後で加工したとしか見えないんですね。

実際なんでもできますからねえ・・
(お金と時間さえあれば)

同じ理由でマジックや超能力なんかもダメですね。
CMでやったところでヤラセにしか見えない。
というか、
ヤラセが非合法(?)ではない世界なわけです。
マジックで空飛んだらすごいですけど、
CMだと誰も驚きません。

だからたぶん、
相撲取りの宇良が土俵上で空中回転するよりも
伊藤 沙莉がうまいダンスを踊った方が
インパクトがあるわけです。
「わ、ホントにやってる」という驚きがあって
そっちの方が意外性があるんですね。
なんだか逆みたいですけど・・・

実際はああいうことも、
ライブではないわけですから、
うまくいったカットだけをつなぐとか、
スピードを変えるとかいろんな方法を使うことで
本物よりすごくすることは可能で、
ある意味「だまし」ではあるわけですが・・
あのCMも実際はスタジオで撮ってるしね。

ポイントは
いかにホントに見えるか、ということで、
「どうだすごい合成だろ」と技術を誇るより、
誰も合成したとは気づかない方が
優れているわけです。

結局のところ、見た人が驚けばいいわけで、
それをどうやって撮ったのか、は
見る人には関係ないんですね。

まあ、あとで知るメイキングや裏話みたいのは
それはそれで2度楽しめていいんですけど。

とは言うものの最近は、
できちゃうことのレベルが上がりすぎて
嘘を嘘だと気づくことすら
意味を失ってきてるように感じます。
まあどうでも良くなってると言うか
感覚として本当と嘘の境目がなくなってる。

ことCMに関してはそれでいいのか?
最初から嘘だと思って見るもので
モノを買ってもらおうなんてね。

まあ昔からCMで見るハンバーガーは
お店で見るのとは違うけどね。

次回の言葉は「連呼」です。

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