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模型はバーチャルなドキュメンタリー

おもしろいのはホントのこと

最近なにがおもしろいか。というと
「ドキュメンタリー」ですね。
歳とった、ってことかもしれませんが、
ホントに一番おもしろいのは
「ホントのこと」なんですね。

というか、
真実に勝てるもんなんてないんではないかと…
フィクションもおもしろいですが、
そこに真実をうまく絡めるとグッと盛り上がる。
最近だと「地面師たち」とかおもしろかったね。

本なんかも文字通り
「事実は小説より…」だったりします。

「田宮模型の仕事」という本を読んだんですが
これなんか最高ですね。
まわりに模型にうるさい人が多いので、
怖くてあんまり深くは触れませんが、
田宮模型の田宮さんが、
いかにして今の「田宮模型」を作ったのか。
っていう本です。

田宮さんはすごい

とにかくこの人、
模型がスキでたまんないんですよね。
個人的に、自分はそんなに模型好きでもない
と思ってたので
この本、前からあるのは知っていたのですが
読んでなかったのです。ところがもう…
読み始めたら自分の子供のころのことが
よみがえるよみがえる・・・

文章は決してうまくないんだけど、
それがかえってキモチを伝えるんですね。
「作る」楽しさ、みたいなものが、
思い出されてなんか涙出ちゃいましたよ。

そう言えば「模型」ってもの、
そのものがある意味ドキュメンタリー
なのかもしれないですね。
「事実」を自分の手の中に再現する、
バーチャルなドキュメンタリー。
(論理が破綻してるか…)

屈折した大人は
ドキュメンタリーが好きになる

子供のころって
ドキュメンタリーなんてみんなキライですよね。
甘くないお菓子みたいで
つまんないと思ってしまう。
それがおとなになると、
ただそこにある事実の方が想像力をかきたてる
ってことがわかってくるんですね。

鉄道なんかもそうかもしれないです。
ただそこに走っているから、
逆にいろいろ料理できる。
だから楽しいんじゃないですかね。
料理してない素材の方が料理する楽しみがある。

昨日新橋を歩いてたら
前からあったタミヤの店がリニューアルして
バカデカくなってた。
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」
夜なので入れなかったけど、
外から見てもなんか凄かったです。

これは実際見た写真
これはHPから
これも

こうなるともう、お店自体が
ドキュメントなのかバーチャルなのか、
まるでやたらと質の高いオモチャ箱みたいです。
少年の夢を持ち続けた大人ほど
恐ろしいものはない。

次回の言葉は「鉄人」です。


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