見出し画像

言葉のことばかり【三十路】

三十路

先日、知り合いが
「30歳になっちまいましたよ…」と
なぜかすごく落ち込んでいた。

30なんて別に落ち込むこたぁーねー。
こちとら60オーバーだぞ。
と思うのだが、

やっぱいろいろ考えてしまうらしい。

結婚を控えてキモチがブルーに
なっちゃうのがマリッジブルー。

30歳になってブルーになることを
「ミソッジブルー(三十路)」と呼ぶ。
(呼ばないって…)

女性は29歳でブルーになることが多い。
ギリギリの危機感が強いようだ。
これを「カドバンテージ」と呼ぶ。
(だから呼ばないって…)
スモウの角番とアドバンテージを足してみた。
土俵際だ。

急にあせったってしょうがないんで、
まあキモチをラクに。
そうこうしてる間に、
アッという間にシソッジブルーが来る…。
時の流れには逆らえない。

その後はイソッジブルーで、
次はムソッジブルーね。

ムソッジってちょっとむさ苦しい。

まあそのうちブルーにもならなくなる。
去年も今年も来年もそんなに変わらない。

ブルーはすぐ解消するからね。
ブラックじゃないんだから。

六十路

ちょっと調べたらすごいのがあった。

まずは鴨長明『方丈記』(1212年)の一節をお読みいただきたい。
「ここに六(む)そぢの露消えがたに及びて、更に末葉(すえは)の宿りを結べる事あり」ここに60歳の露のような消えかかりそうな命にまでなって、いまさらにまた最後の露の命を宿す住まいを作った、といった意味である

https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=391

「むぞじ」ってちゃんとあるんだ。驚いた。

これ見ると「六」と「そじ」で分かれてる。
「そ」は「十」で、
「じ」は二十歳の「ち」と同じことらしい。
「じ」を「路」と書くのは当て字。

「路」なんて書くから妙に人生の分岐点ぽく
なっちゃうんだよね。十字路っぽいし。

なんか分かれ道っぽいんだよね。
そんなこと言ったら、
人生毎日分かれ道ですけどね。

まあ、たまに意識するタイミングがあるの、
いいことなのかもしれないね。
と、自分に言ってみる。

六十路は分かれ道が六十くらいありそうだ。

次回の言葉は「いじる」です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?