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漫画「スタンドUPスタート」完結読了

こんばんは。
漫画を読むペースが落ちていましたが、秋になってまた再燃しました。

以前から購入していた「スタンドUPスタート」が完結し、最後まで読み終えました。福田秀さんの「ドロ警」も完結まで読んでいるので、最後はハッピーエンドなのは一緒でした。

結論よりもプロセスがいつも好きです。人間投資家という主人公が一見すると社会のお荷物とされる人々に起業させていくという物語です。

一番心に残ったのは、9巻の「弱い紐帯」です。

「弱い紐帯の強み」とは、米国の社会学者マーク・グラノヴェッターが発表した社会的ネットワークに関する仮説です。グラノヴェッターによれば、新規性の高い価値ある情報は、自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした知り合いなど社会的つながりが弱い人々(弱い紐帯)からもたらされる可能性が高いといいます。これを「弱い紐帯の強み」の理論と呼びます。

弱い紐帯の強みとは――意味と例、マーク・グラノヴェッターの研究概要をわかりやすく - 『日本の人事部』 (jinjibu.jp)

「新規性の高い価値ある情報」と言えるか分かりませんが、子供を育てるうえで、公園やイベント、玩具などの情報は弱いつながりの人からもらえることが多いと感じます。

子供の習い事の先生は、近所の方の知り合いから紹介してもらったりしました。

 そして、新規性の高い価値ある情報を得るのは、自分がある意味の弱者の立場になったときだと思います。全くと言っていいほど社会に助けを求める必要がなかった30代夫婦が、子供が生まれただけで、子供の泣き声がうるさくないかな、どの時間の電車ならいいかな、このイベントには子供を連れていけるかなど様々考え、周囲の人々の理解・優しさがなければなかなかできないことも多く出てきました。そして、弱いつながりも多く持つようになります。面倒だと思っていた近所づきあいも、子供の保育園の保護者とも適度な距離を保てばとてもよいつながりです。

 この漫画の中では、そういった心地よいつながりを持ち、誰かに助けてもらう、お礼を言う、頭を下げることをして楽しく生きていく姿がたくさん見れて、心がほっこりしました。

また、現代の社会問題について収益性のある事業も出てきて、とても面白いです。
ただ、何事もアイディアだけでなく、動いて初めて事業として動き始めることも描かれています。

 サラリーマンでも楽しいですが、こんな風に小さくスタートアップできるのも楽しそうだと思いました。

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