3分で統合失調症という診断に戦慄
■院長によるインスタント診察に依存
診療が院長に代わり適当な診察が続いていった。
この院長はこれからM医師と呼ぶ
私は相変わらず病院に行ったり行かなかったりしていた。
また、大学四年ということもあり就職活動、卒業制作というものに追われ少し参っていた時期でもあり、薬を飲んで寝るということや、精神科で診察を受けるということが自分の中でのセーフティロックのようなものになっていた。
今思い返してもこのM医師と話したことは誤診された時のことしか覚えていない。
■誤診までの道のり
私は夏休みに体重が48キロになっていた。
当時は内定が全くもらえずに気力がなくなり寝たきりのようになっていた。
あと、私は多浪しているので半ば就職を諦めていた。
今思えば適応障害になっていたのだと思う。
秋には現実逃避するかの如く毎日渋谷に行き遊んでいた。
クリスマスには六本木に行き東京タワーを見たり、花火を見に行ったりお台場に行ったりと、かなりエンジョイしていたし、数ヶ月だが今でも良い思い出だ。
年末に実家に帰り、ここでも精神科のことや、就職が決まってないことは親に伏せていた。
しかしこのあと私はパニックになってしまう
実家から東京の一人暮らしのアパートに戻った時に私は不安になりだした。
年明けに大学に早々に行き就活を再開する。
卒業制作に関してはなんとか乗り切れるだろうと思っていたが不安になってきていた。
この頃夢見が悪くなり、良く母親の怒鳴り声が夢の中で頭に響くようになっていた。
■統合失調症という診断
寝つきが悪くなり精神科での診察で夢で母親の怒鳴り声がするということを話すと、M医師はカルテに雑な文字を書きながら30秒後には
統合失調症ですね
という診断をしていた。
私は初めて聞くその名前に恐怖した。
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