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いつか、物語のように〜前期を振り返って〜【さとのば生エッセイ 前編】

こんにちは、ももです。

さとのば大学2年生、昨年は秋田県の五城目町に、今年は長野県長野市で暮らしています。
出身が北海道なので、最近は「だんだん南下していっています」と自己紹介をすることも多いです。

今回は、わたしのさとのば2年目の前期についてお話ししたいと思います。

▼1年生の時のエッセイ

どんなことしてた?

まずはじめに、出来事としてこの前期、どんなことをして過ごしていたのかから。

長野市での暮らし

春のまろやかな匂いはしつつも、まだ雪がうすらと残る3月に1年目を過ごした秋田県五城目町を発ち、2年目を過ごす長野県長野市へやってきました。

山をくだりながら、眼下に広がる建物の数に、「おやおや随分と都会に来てしまったな」なんてことを考えていました。

今年度、長野で過ごすさとのば生はわたしを含めて3人。
1年生のちーちゃん(星千夏)とやん(松井沙音)、そして2年生のわたし・もも(宮原桃花)です。

二人は高校を卒業してすぐの18歳。わたしの弟と同い年なので、どこか妹みを感じていました。なので、あっという間に仲良くなれました。

もちろん、シェアハウスの人たちとも。

長野のシェアハウスは、さとのば生だけが住んでいるわけではありません。今は、長野県立大学の学生も2人、一緒に住んでいます。

左からももちゃん、ちーちゃん、やん

これが、それぞれのもつキャラクターは違うけれど、皆パーティ好きで、ことあるごとにパーティをしていたからというのも大きいのかもしれません。4月当初の頃には歓迎会でたこ焼きパーティを。今日って粉物の日らしいよ、から始まるピザパーティ、無印良品のカレー食べ比べパーティ、賄いでもらったご飯パーティ、BBQパーティに朝までオールでカラオケパーティなどなどなど…

初めはやはり緊張するものですが、ことあるごとにパーティをしていたので、そこから仲が深まっていきました。

長野組3人で、上田市へレンタカーを借りてお花見に行ったこともありました。上田市は長野市から車で1時間ほど。『サマーウォーズ』の舞台としても知られる、お城のあるまちです。

桜の前でプロフィール写真の撮りあいっこをしたり(3人のInstagramのアイコンはこの時のもの)、忍者体験で手裏剣を投げたり、屋台のご飯を食べ歩きしたり、上田城の歴史をみたり。温泉に行ってゆっくりあたたまったり、帰りに通った峠で野生動物に遭遇してアトラクションさながら楽しんだり…

さとのば大学の入学式のリアル会場の1つとして、去年はzoom参加だった入学式に初めてリアルで参加しました。今年度は、秋田県五城目町、宮城県女川町、長野県長野市の3つのまちを同時につなぎ、さらにオンライン会場もあり、多くの関係者が集いました。その中で、色々な人と出会ったりして、その中でだんだんと大きくなっていくさとのばを感じていました。
(入学式の様子はこちら

そんな4月を過ごし、気がつけば季節は初夏を感じる5月になりました。

いや、なんとなくこの頃から薄々と感じてはいたのですが、わたし長野って涼しいイメージを勝手に持っていたのですが、普通に暑くてびっくりしました。道産子に35℃を超えるような日が普通にあるのは試練すぎました。

さて、そんな全国で最も暑いまちが長野市だったよ、という日に、わたしとちーちゃんは着物を着て普段は入れなかったりあまり入ろうとしないところを案内してもらい再発見する『まちの奥見』というイベントに参加していました。とても暑かった、ということをよく覚えています。

お寺や宿坊(お寺や神社にお詣りに来た人たちが泊まる社寺の宿舎のこと)、少し入りずらい傘屋さんや染め物やさん、仏具屋さんなどを申し込み時に希望したコースに別れて、それぞれの案内人の方々に案内してもらいまちを歩きました。

長野に来てからどんなお店があり、どんなまちをしているのか歩いてみてはいたけれど、このまち歩きでは普段みないような、そして見れないようなところも心意気で見せていただたので、「長野って、こんなところもあるんだ…!」とわくわくした気持ちがどっと溢れ出して、さらに着物を着ているという非日常感を感じることができました。

また、着物を着て歩いていると、昨年五城目でも感じましたが、やはり色んな人に声をかけてもらえるので形から入るということ、そして人と違うということは戦い方としてありだな…ということを今回も感じました。

若い人が着物着てるの嬉しくなる、とちょっとおまけしていただいたり、外国からの観光客も多く、Can I take a photo?と声をかけられたり。
と、言いつつも一向に着付けを学ぼうとはしていないのですけど。

2回目のZINEづくり

そして、6月。マイプロとしてしれっとZINE2作目を作りました。

しれっと作ったつもりはなかったのですが、昨年はうんうん唸りながら3ヶ月ほどかけてやっと1作目を完成させたということもあって、周りからはそんなしれっと作って!と言われたのでそうなのかもしれません。

なぜ、このタイミングでZINEを作ったのかというと、長野市でZINEやポスターなど神のものを集めた最高にかっこいいイベントが開かれるとのことで、そのイベントに参加するためでした。

このイベントに参加するきっかけになったのは、4月に地域事務局のシキさんとかなうさんに昨年度作った1作目のZINEを見せたところ、「円にいくといいよ!」と言われました。
シーシャ場らしいのですが、シーシャよりもスイーツとボードゲームが人気で、県立大生の憩いの場になっているお店です。どうやら円ではそういったZINEも多く置かれているようです。

というわけで、単身ZINEを抱え、円へ行ってみました。

おいしいプリンを食べ、県立大生の憩いの場であるお店に県立大生ではない大学生が来た珍しさからかお店の方から声をかけてもらえました。なんせビビり散らかしていたので、このままでは危うくプリンだけを食べて帰るところでした。(この、受け身になりがちなところは変えたいなと思うところです…)

と、そこから「こんなものを作っているんです」「へえ、今度こういうイベントやるけど興味ある?」「あります!(よくわかっていない)」とたまたま来ていたこのお店のオーナーさんがこのイベントの企画に関わっているとのことで、とんとん拍子に参加する流れができました。

こうして、せっかくなら新しいZINEもここに合わせて作ろう!と謎のやる気を発揮して、ちまちまと言葉を編み、市内の親子二世代でやられているまちの印刷屋さんに印刷をお願いして完成させました。

とてもいいひとで、親身になって色々印刷や紙のことを教えてくださり、お話も面白く、まち工場とかっていいなと感じることができました。

特殊な印刷もできるし、少部数からでも請けてくれるとあって、大阪や九州なんかからも依頼があるらしいです。回し者みたいですが、印刷のことで困ったらぜひ一度ここへ相談してみるのもアリかもしれません!

そんなこんなで無事、ZINEのイベント・bookishへ参加することができました。

他にも10人くらいのクリエイターさんたちが出店していて、わたし自身のいい経験になったなと感じる他にも、こういうZINEもありなんだ、とかデザインやっぱりもっと勉強したい!とか、価格設定って難しいよなとか、そういう”次”に活かしたいことを学ぶことができたように思います。

後編に続く…

■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地

さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。

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