【さとのば生による学生紹介】奥尻島の魅力を全国へ届けたい…!地域みらい留学を経てさとのばへやってきた自然派ガール
皆さんこんにちは、地域を旅する大学 さとのば大学2年生の宮原桃花です。
4月、入学式が各地域で執り行われ、新入生も在校生も心機一転、さとのば大学の学び舎でも新しい生活がはじまりました。
そして早くもGWが足早に去っていき、もう5月。
さとのば大学は端から端までユニークで、面白い人たちでいっぱいです。
魅力に溢れた、一言では言い表せない、いい意味で「どこか普通ではない」人たち。
そうはいっても、やはりどんな人がいるのか、伝わらないと思います。
もちろん、伝えきれるとも思ってはいません。
だからこそ、伝えたいのです。
出身地も、年齢も、滞在している地域も、歩んできた人生も違う。好きなことも、得意なことも、興味のあることだってバラバラ。だけど、さとのば大学という場で学び合っているということだけは同じ、私たちのことを。
■書き手:さとのば大学2年生 宮原 桃花
さとのば生ってどんな人?
彼女の名前は星 千夏(ほし ちなつ)。
みんなからは主にちーちゃんと呼ばれています。
この春、さとのば大学へ入学した新1年生です。
出身は北海道札幌市で、今年は長野県長野市をフィールドに選び学んでいます。
好きなことや関心があることを#で表してもらうと、こんなワードが。
小さい頃からずっと変わらないものは#自然で、高校に入ってからは#経験というワードが大きいようです。
人と関わること、起業という選択肢、そしてお金を稼ぐということ。そんな高校時代の経験が今に活きていると感じているからだそう。
自分を一言で表すと、ヤマガラ!と元気に答えてくれました。
その心は?と問うと、ヤマガラの特徴がまさに自分のようだからだと。
まず、好奇心が旺盛であること。ひと懐っこいこと、ヤマガラの見た目はオレンジで、ちーちゃん自身が「オレンジっぽいよね」と言われること、そしてさとのば生と同じように北から南へ、南から北へと移動する渡り鳥であること。
確かに、こう見ると言い得て妙です。
さて、そんなちーちゃんですが、さとのばへ来るまでに今まで一体どんなことをしてきたのでしょうか。
ちーちゃんは、さとのばに来る前、北海道の奥尻島に島留学をしていて、そこで高校の3年間を過ごしていました。
奥尻島は北海道の南西部に位置する、人口が2,000人ほどの北海道では5番目に広い島です。漁業や観光業が盛んで、かつては北海道南西沖地震で津波の被害を受けるなどした過去もあります。
そんな奥尻島に行くきっかけはなんだったのかも含めて聞いてみました。
なぜ奥尻島にいくことに?
0歳のころから、「自然体験クラブcocoroco」というコミュニティの元、自然体験に大いに触れながら育ちました。
小1から中3までバスケットボールもやっていて、キャプテンの経験もしました。
でも、いちばん自分の中で大きな経験だったのは、中2のときに参加した9泊10日のミクロネシアでの海外自然体験。自分を変えた、と言い切れるほど。
親元を離れるという経験も、道外に出るという経験も今までなかったけれど、とても楽しくて、学ぶことも多く、濃い時間を過ごして、意外とホームシックにならないんだ…っていう発見もあったりして。家族のことも思い出しはするけれど…という感じで、とにかくこの海外自然体験での毎日が刺激的すぎて、それどころではなくなっていました。
参加者の子たちとはその後も連絡をとっていて、年賀状も送り合うような関係が未だに続いています。
その後、進路を考えるようになった頃に、親に奥尻高校のことを勧められました。
自分から見つけたとかではなく、始まりは親でした。
そこで私がちょっと興味を持ったことで、とりあえず旅行で奥尻島にいってみることに。
実際に奥尻島に行ってみたことで、奥尻高校をこのまま目指そう!という気持ちになり、そのまま進学しました。
どんな奥尻島の高校生活を過ごしてきた?
慣れない下宿生活にホームシックを感じるかと思ったけれど、あまりそういったこともなくといった感じで。
奥尻高校はスクーバダイビングの授業がある高校です。
今までは自然に触れて育ってきたとはいえ、基本は陸上生活。
それが、スクーバダイビングでフィールドが陸上から海へ広がったことで、一気に世界が広がったように感じました。
陸上だと平面世界で、一列にしか他の生き物は基本的にはいないけれど、海の中には上にも下にもなんらかの生き物がいる。頭の上を魚が泳いで行ったかと思ったら、足元にはウニがいたりする。視覚的に世界の広さを感じたような感じです。
また、部活動でオクシリイノベーション事業部(OID)という活動をしていました。
ある意味では、この経験がさとのばに入るきっかけにもなったような気がします。
高校の3年間、このOIDに所属し、商品開発であったり、お金を稼いだり、内閣・国土交通省・良品計画(無印良品)にプレゼンをしたりしていました。
それまでは人前で話すことが苦手だなぁと思っていたけれど、3年間で鍛えられました。
奥尻島の3年間を経てなぜさとのばへ?
奥尻高校での3年間を過ごしたことによって、奥尻島に対して”地元愛”が芽生えまして。
「自分に今、何ができるか?」を考え、中学生に奥尻高校の魅力をプレゼンしたいなと思いました。インスタグラムを始めたり、模索したものの、やはり時間が足りるわけもなく。さらに高校生という足枷付き。島の外に出て中学校へプレゼンしに行くだけでも、授業を休むしかありません。ぽっと突然高校生が来ても、伝わるかわからない。
色々と模索しながらやっていました。
影響を与えることがしたい、もっと色々やりたい。
そんな思いを抱え、気がつけば進路を考えなくてはいけない時期に。
将来〇〇したい!というのはあったけれど、そのやりたいことも変わったっていいと思っていました。
そんなとき、たまたまたまたまインスタグラムの広告でさとのば大学を見つけ、ビビッと来てしまい。
元々は一般的な大学を目指していたけれど、前期試験に落ちたことを契機に、さとのば大学へ、といった感じです。
もちろん、それはきっかけにすぎなくて、奥尻高校の魅力をプレゼンしていくのにも、普通の大学だと時間割が決まっていたりして、自由に動けるわけではないので、さとのばのようにどこからでも講義が受けられる環境の方がいいな、というのもありました。
なので、さとのばへ来た理由を言葉にするとしたら、「1年に1回、暮らして学ぶ地域を変えられるところが魅力的だったから」になると思います。
1年に1回地域が変わるなら、その行く先々で奥尻のプレゼンができるやん!って思って。
自然が豊かで魅力的な奥尻のことをもっと伝えたいし、せっかくいいところだから、奥尻高校ももっと素敵になっていったらという気持ちがあります。
また、全国に広がる地域未来留学では、総数139校もの学校が受け入れをしていますが、説明を見るのが少し手間がかかるのもあって、せっかくなら自分の経験を元に生の声を届けたいのです。
加えて、親に言われたから、先生に言われたからではなくて、学生自身に進路を決めてほしいと思っています。そのプレゼンをしていきたい、誰かに自身の経験を伝えることによって影響を与えたい。自分がそうしてもらったように。そのための方法を、このさとのば大学で学びたい。
そんな思いがあって、さとのば大学に来ました。
既に、友人にも「そっち行って正解だよ」って言われたりもして…笑
これからやってみたいこと・展望は?
ーここまでちーちゃんにお話を聴いて来ましたが、これからさとのばでやってみたいこと、展望的なものはありますか?
「奥尻の発信、プレゼンを地域でやること!
それから、フィールドに合った自然体験、発信をしていきたい!こどもたちに、自分で考えて行動できるようになってほしくて。親が、社会が過保護すぎて、自分で考えて行動できなくなっている子が多いから。
そして、大人もこどもも、年齢関係なく成功体験を生むお手伝いをしたい!1年目は、今自分にできることをとにかくやる!」
という力強い宣誓も聞くことができました。
以上、地域みらい留学、奥尻島への島留学を経てさとのばへやってきた自然派ガール、星千夏さんでした。
■ちーちゃんの長野での新生活はこちらのインタビュー記事もご覧ください!
■新入生が授業の学びを発表するオープンキャンパス開催!【6/8(土)】
今回のオンラインオープンキャンパスでは、通常のオンライン説明会の拡大版として、さとのば生による発表タイムも◎新しい学びの形、さとのば大学の学生の姿を見に来ませんか?
https://satonova.org/archives/events/240608
■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地
さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。
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