GAFA 四騎士が創り変えた世界:第9章
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❶アリババ
ネット通販業界でウォールマートを抜いたのは
Amazonではなくアリババ
アリババのビジネスモデルは
「eコマース」
「ショッピング」
「オンラインオークション」
「送金」
「クラウドデータサービス」
中国の小売業63%の取引がある
中国経由の小包の54%がアリババ事業に由来する
モバイルの月間ユーザー(MAU)4億93000万人
中国の小売業界を変えた
Amazonと同じ方法で成功した課題は
アメリカの商業拠点を確立すること
アリババのビジネスは80%主動く市場(不安定)
課題はアメリカの商業拠点を確立すること
アリババはビジョンの資本が不足し
投資家向けのストーリー手リングに苦労している
四騎士は株主を味方にするのがうまい
❷テスラ
テスラの自動車はシリコンバレーの住人にはまだぜいたくな品だ
しかし、デザイン、デジタル制御
インフラへの巨額な投資への組み合わせは素晴らしい
エジソンのようなリーダーであることは言うまでもない
特殊なニッチを飛び出して、マス・マーケットの企業になる
可能性を持っている
テスラが第五の騎士になるには
今まで自動車製造業にはなかった問題に直面することだろう
「充電所の設置」
「世界的な流通網の確立」
「政府への助成金と電気自動車への期待」
「自動車業界の規制の対応」
障害となるのは巨大企業を維持するためのインフラかもしれない
❸ウーバー
ウーバーの運転手は月に5万人増えている
81か国の581都市で展開
それらの市場は成功している「新しい輸送手段になった」
ウーバーはベンジャミンバトン企業
使えば使うほどデータ価値が上がる
どこに行きそうかを知っていてそれを個人情報と紐づける
ウーバーはラストワンマイル事業を構築している
ウーバーは転送装置に近い
Amazonとのラストワンマイル事業で
セレブなデスマッチを行っている
ウーバーの課題
それは好感度
「ウーバーに感謝している、しかし人間扱いしていない」
これが弊害
カラニックが辞任した後
新しい目標と危機管理スキルを持ったCEOが必要
不安定で低賃金な仕事を生み出していると批判されている
巨額な利益を分け合う領主と安い賃金で働かされる農奴だ
❹ウォールマート
ウォールマートはデジタル時代のナンバーワン小売業競争の中で
初期のリードをAmazonに許したかもしれない
しかし、競争からは降りていない28か国に1万2000店舗を持ち
2015年には世界中のどこの企業よりも高い収益を上げた
ウォールマートの課題
ウォールマートの巨額の資本を手に入れられるが
安い資本ではない
それに加えて好感度はそれほど高くない
「低賃金問題」
「デジタルに弱い」
❺マイクロソフト
PC時代を支配していた猛獣ではなくなった
しかし90%のデスクトップコンピュータで使われている
Windows Phoneで失敗しなければ
第五の騎士になっていた可能性は高い
企業向けに専念していることで
競争の激しくない市場にいられることが強み
❻リンクトイン
3つの収入源になっている
①広告収入
②リクルーターから求職者へのアクセスを容易にする料金
③ユーザーに貴重な情報を配信する定額料金
※Facebookは広告収入しかない
BtoBの世界で履歴書を投稿する
プラットフォームはリンクトインのみ、競合がいない
リンクトインの登録者はどんな人「有能な人」である
リンクトインの課題
BtoBのみであること
狭い市場で狭いサービスに専念したから成功した
今後どのようなプラットフォームにするかはマイクロソフト次第
リンクトインが騎士になる条件を満たしているが
決定的な強みがない
陸上十種競技の金メダリスト
どの種目でも成績を上げるが個々の種目で金メダルを取れない
❼Airbnb
エアビーアンドビーはホテル業界のウーバー
同社はシェアビジネスで第五の騎士に一番近い
彼らの弱みは垂直統合されていないこと
アパートを所有しているわけではない
四騎士と同じレベルで顧客経験をコントロールできない
なので、今後は固定的施設(町ごと管理人)を
保有することになるかもしれない
❽IBM
ビックブルーことIBMこそがテクノロジーだった
コンピューターのハードウェアから利益率の高い
コンサルティングサービスへ移行していった
IBMの営業チームは今でも高すぎるほどの評価を受けていて
フォーチュン500企業のどのCTO(最高技術責任者)にも
会うことができる
しかし、IBMはキャリアに拍をつけられる企業ではない