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学芸会

学校行事はとにかく
好きじゃなかったけど

学芸会は
なんだか好きだった

秋の1日
全校で演劇を行う
どんな人も

ってなかなか画期的

大人になったら
演劇やらないですよ
ほとんどの人が

それを猫も杓子も
全員参加

すごい

そしてあれは
2日間あるのも良かった

1日目は生徒だけで鑑賞
2日目はご家族も見に来る

特別な2日間で

1日目の主役より
2日目の主役の方が
本物が選ばれていた

そして
どの人がどの役にふさわしいかも
ジャッジされるという

なかなかな

どんなに普段
あんな感じの人でも
その日はそんな感じになり
そしてまた終わると
日常に全員が帰っていくという
あの感じも好きだった

その時期だけは
別の役のその人を持つ
他の人も別のその人を見れる

特別な衣装とか
仕度とか

その前後の流れから
好きだったなぁ
あの行事

普段なら嫌いな
練習の時間さえ
愛おしかったような

2年に一度開催
ってのも良かった

6年生で当たると
結構しっかりした
芝居ができる事になる
(当たらなかったけど)

別に直接言わないけど
あの役の人頑張れとか
あの跳躍はすごいとか
あんなに声が通るとは
とか

面白かったな
小学時代

いや強制的で辛いことも
たくさんあったけど

たまに画期的

林間学校に
皆で行っちゃうとか

なかなか大人では
できない経験

あの凝縮された
キラキラ感は
たまに今も胸に蘇らせられる

いやもちろん
だいたいは嫌だったけど

帰ってから遊ぶとか

人の一面以外に
たくさん接せられたのも
あの頃の貴重さ

そんなわけで
あの秋の1日を
(2日?)
ほんとに時々だけ
思い出す

曇り空と城

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