至上

女の子時代には魔法が使えたし、
わるいおとなにはうそを吐いた
うそは女の子が持ちうる最大の武器
分かっていないのはおばさんたちの方で、
世界はわたしのものだった

この世界はわたしのいうことをきくし、
世界はわたしを裏切ったりしない
でも世界は決して犬のようであってはならない
可哀想な飼い犬みたいであってはならない
わたしは尊大で、わたしはわたしの世界の女王だ
花はわたしをよろこばせるために咲いて
夜はわたしをやわらかな夢へ誘うためにおとづれる
だれもがわたしを愛し、求める
そう、わたしは世界に求められて生きるのだ

これ以上に正しいことは無い
これ以上に正しいことは無い