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なにくそラン444日目 〜少し楽しくなってる?

ラン嫌いなボクだけど、2018年3月に突然ほとんどの魚介類が食べられないアレルギーになり、それがつらすぎてウツの闇に落ちそうになったことをきっかけに、とにかく闘おうと「なにくそラン」を始めた。その闘いの記録です。ログはこちら


前回、この「なにくそラン」を更新したのが300日目。

「次の更新は一年目の365日目あたりかな」と思っていた。

いつもその当日の数日後にゆっくり書くので、370日目くらいに「さて書くか」と思ったんだけど、、、書けなかった。

理由は、365日目の数日後に、アレルギー値の検査結果がでて、その数値がかんばしくなかったのだ。

簡単に言うと、1年間かなり必死に闘ってきたけど(そして願掛けもあって走ってきたけど)、数値がまったく下がらないどころか微増したのだった。


上のnoteを更新している時点では、ファイティングポーズを取っている。

検査から10日後くらいだろうか。
これからも「闘う」と決めた日だ。

そう、検査直後はそれでも元気なのだ。
なんとかなるんじゃない?という楽観すらあったりする。アドレナリンが出てるんだろうね。

でも、しばらく経つと、本当の落ち込みがやってくる。

ぐるぐるとネガティブな思考に呑み込まれ、浮上できなくなる。
そのくらい食が生き甲斐であり人生の楽しみだったんだな、と、思い知る毎日。

あらゆることが出来なくなった。
noteなんか更新する気にもならない。
毎回楽しんで書いていた「キリスト教美術」の連載も途絶えてしまった。

自分でも、自分を見失っていることが客観的にわかる。
まわりの大切な人たちにも、ずいぶんと迷惑をかけた(かけている)。



ただ、そんな中でも。

ひとつだけ、土俵際、最後の最後の一線として、守り続けていることがあった。

それが、RUN。

毎日走る、という「自分にとって一番の不得意分野」だけは、あらゆることを止めてぐったりしていた毎日でも、歯を食いしばって続けていた。

なんか、これを止めたら、もう戻って来れない気がしてた。



そして。
ある日、ふと気がついた。

少し楽しくなってる?

「うむ。今日は少し長めに走ってみるか」とか思っている自分に気がついた。

いつも3キロのところを、5キロにしたり、10キロにしたり。
目的地をある公園に定めて、探検気分で走ったり。

なんか楽しんで走っていた。

季節も涼しくなってきたこともあるのだろうけど、「走るのが楽しい」なんて、自分の人生にとっては画期的なことだ。


おもしろいもんで。

人生の大得意分野である「読書」とか「映画」とかは、逆にダメになった。

本もほとんど読めなくなったし、映画も観れなくなった。
話題の「愛の不時着」も続けては見られなかった(3話で止まってる)。

フィクションをカラダが受け付けなかったんだと思う。

でも、一番不得意な分野であるRUNだけは続けたなぁ・・・そしていまやギリギリの拠り所になっている。

・・・なぜなんだろう?



ということで、今日も昨日も、そして明日も、走ってます。

家族や、大切な人や、仲間や友人や会社の同僚たちに迷惑ばかりかけているけど、RUNが続いている限りは、元に戻れる気がする


あれかな?

第一印象が最悪の転校生と恋人になったりするのと同じかな(少女漫画理論)。

まぁ、相変わらず不得意分野には変わりがないから、RUNが恋人になる気はしないけど、でも、救われています。

ありがとう。




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さとなお(佐藤尚之)
古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。