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もうそこだけ目指せばよくない?
『グッドライフ』という本をSNSなどで褒めていたらPOPの推薦文の依頼が来たので、書きました。
たとえばFBではこんな風に褒めてます(リンク先、FBやってなくても読めます)。
TEDでこの本の元になるスピーチを聴いたのは2015年。 ハーバード大学による史上最長の「幸せ研究」の結果を教えてくれる貴重なスピーチだった。 . +++スピーチから引用+++ 「75年に渡る研究から...
Posted by 佐藤 尚之 on Sunday, June 18, 2023
とはいえリンク先に行かない人も多いので、ここにFBの文章を貼り付けますね。長いけど。
TEDでこの本の元になるスピーチを聴いたのは2015年。
ハーバード大学による史上最長の「幸せ研究」の結果を教えてくれる貴重なスピーチだった。
+++スピーチから引用+++
「75年に渡る研究から はっきりと分かった事は、私たちを健康に幸福にするのは、富でも名声でも無我夢中に働く事でもなく、 良い人間関係に尽きるという事です。」
「第一に周りとの繫がりは健康に本当に良いという事。
家族・友達・コミュニティとよく繋がっている人程 幸せで、身体的に健康で、繫がりの少ない人より長生きするという事が分かりました。第二に、50才で最も幸せな人間関係にいた人が 80才になっても一番健康だったという事。
第三に、良い関係は身体の健康だけでなく脳をも守ってくれるという事。」
「75年間に渡る研究で、定年退職後に一番幸福な人は、仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達です。」
「この研究の参加者の多くは、彼らが青年期に入った時、名声や富や業績が良い生活をするには必要なものだと本当に信じていましたが、75年もの我々の研究で繰り返し繰り返し示されたのは、最も幸せに過ごして来た人は、人間関係に頼った人々だという事でした。それは家族 友達や コミュニティだったり様々です。」
++++++++
当時、とても驚いた。
そうか、人間関係だったのか。。。
深い部分でとても納得したスピーチでもあった。
だから、さとなおラボでも早くから紹介し、「つながり」こそがマーケティング的にもキーなのだと説いた。
だって、幸せ以外にマーケティングのゴールなんてないから。
それがファンベースにももちろんつながっている。
このスピーチが7年かけてじんわりボクの中に浸透していって、今年、50代以上のコミュニティ『Good Elders』を作った。
いままでの人間関係が失われてしまいがちなリタイア期に一番必要なのは「コミュニティ」だろう、と。
長く、そして孤立しがちなエルダー期に一番重要なのは「人のつながり」だろう、と。
同調圧力のない、ゆるく、そして温かい「つながり」。
それにトライしてみたい、と思った。
WHOの定義によると、健康とは、physical, mental, social という3つのWell-beingらしい。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
幸せで長生きするには、この、physical、mental、socialの中で、特にsocial(つながり)が大切、ということ。
普通に考えたらsocialは3つの中でラストに来そうなもんだけど、一番目なんだなぁ。そうかそうか。
で、本題。
このスピーチのあとも9年研究を続けていって、なんと「84年にわたる史上最長の幸せ研究」としてまとめられたのがこの本である。
84年って、研究者が四世代、いや五世代くらいかかって人々を追った研究ってこと。
すごいよなぁ。。。
そして、結論は変わらなかった。
+++++++
幸福な人生を送るために必要なものは何か。
その問いに対する答えは「富」や「名声」ではなく、意外なくらい身近でありふれたものだった。
−−−それは「よい人間関係」。
+++++++
この本は、400ページに渡って、そのことをいろんな側面から書いてあり、実践方法もくわしく書いてある。いま「いまいちな人間関係」にある人も「いまからでも十分取り返しがつく」と思わせてくれる内容だ。
あなたの人間関係は、いま、どうだろうか。
将来はどうなるだろうか。
それを考えるためにも、必読な一冊。
明日、6月20日、全国発売。
※上記のTEDのスピーチはこちら。
いやホント、ハーバードにおける84年間に渡る研究で「幸せな人生を送るたったひとつの原則は『よい人間関係』に尽きる」と科学的に解明されているのであるのなら、もうそこだけ考えていればいいのではないかなぁ、と思うんですよね。
もちろん「よい人間関係」を構築することに汲々として生きるのはつらいです。たくさんの人とは。
でも、この本を読んでいくと、数人でいいんです。
そして、婚姻関係上のパートナーがいなくても、いいんです。
「いる」ということより、その関係性の質のほうが重要だと。
家族・友人・コミュニティとよくつながっている人ほど、身体的にも精神的にも健康だということがわかった。
ここで重要なことは、友人の数だけがものをいうのではなく、生涯を共にする相手の有無でもない。
重要なのは、身近な人たちとの関係性の質だ。
例えば愛情が薄い喧嘩の多い結婚は、健康に悪影響を及ぼし、恐らく離婚より悪いだろう。愛情のあるよい人間関係は人を守る。
まぁ「本当にそれが『解明』なのか」という引っかかりは正直あります。
あるんだけど、でもこう考えると生き方がとてもシンプルになるなぁ、と思いました。
お金とか地位とか名誉とか承認とかではなく、よい人間関係。
それが「科学的研究の成果なのだ」と言い切ってくれているから、いろいろ整理される。
フォーカスするべきポイントがとてもシンプル。
そうなってくると「仕事」についても整理されます。
我々が「仕事」で関わるブランドやサービスなども、「よい人間関係を紡ぐこと」に深く関与できたら、それはより「幸せなブランド」であり、より「幸せなサービス」であり、より「幸せな仕事」なのだろう、と。
仕事仲間とのよい関係性(会社内のよい人間関係)というのももちろんあるけど、それよりも「仕事」を通して社会における「人と人のよい関係性」を紡ぐことが出来たらそれに勝るものはないのだろうな、と。
その辺が「ファンベース」や「コミュニティ」にボクの中でつながっていったりするのだけど、それはまた別のお話。
ボク自身はかなりの人見知りなので、「よい人間関係」とか言われてもちょっとハードル高いなぁと思うのだけど。
でも、人それぞれに「よい人間関係」があるわけで、ボクはボクなりの「よい人間関係」を紡いでいけばいいんだろうなと思っています。
なんだろう。
それはボクの中で、楽しく賑やかなものではなくて、もっと「しみじみ」した、無口であたたかい関係性なのだけど、まぁこれこそ人それぞれですね。
書いたPOPの全体像も載せておきます(↓)
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