聖書や神話を知らんと理解できんアートが多いのでエピソード別にまとめてみる(旧約聖書篇32) 〜「ディナ、ユダとタマル、そしてヨセフの復習」
「1000日チャレンジ」でアートを学んでいるのだけど、西洋美術って、旧約聖書や新約聖書、ギリシャ神話などをちゃんと知らないと、よく理解できないアート、多すぎません? オマージュなんかも含めて。
それじゃつまらないので、アートをもっと楽しむためにも聖書や神話を最低限かつ表層的でいいから知っときたい、という思いが強くなり、代表的なエピソードとそれについてのアートを整理していこうかと。
聖書や神話を網羅したり解釈したりするつもりは毛頭なく、西洋人には常識っぽいあたりを押さえるだけの連載です。あぁこの際私も知っときたいな、という方はおつきあいください。
まずは旧約聖書から始めます。旧約・新約聖書のあと、ギリシャ神話。もしかしたら仏教も。
なお、このシリーズのログはこちらにまとめていきます。
旧約聖書も大雑把に半分まで来た。
次回からスーパースター・モーセの登場である。
そのあともスターが続く。サムソンとかダビデとかソロモンとか。
ただ、ひとつひとつのエピソードを知っても、全体の流れの理解が疎かになると結局記憶に残らないので、ちょっと全体俯瞰をしてみたい。
前回まで31回かけて、以下を見てきたわけだ。
左が血筋と主要登場人物で、右がこの連載で追ってきている名画のモチーフ。
で、次回からモーセが出てきて、旧約聖書のラストまで、こんな風に続く。
アダムの創造からノア経由、アーイヤヨー経由、そしてダビデ・ソロモン経由で、ついにイエス・キリストまで系譜がつながった!
(「アーイヤヨー」=アブラハム → イサク → ヤコブ → ヨセフ)
(イエスはマリアの処女懐胎なので厳密には系譜はつながっていない)
ないす〜!
そして、旧約聖書ってもっと長いと思っていたけど、なんとか2枚で収まったなぁw(名画のモチーフ中心なので「かいつまみ」だけど)。
2枚目の左上で整理しているように、ヤコブ(途中でイスラエルと改名)は12人の息子と1人の娘をもった。
※正確に書くと
レアの子が、ルベン、シメオン、レビ、 ユダ、イサカル、ゼブルン、ディナ(娘)。
ラケルの子が、ヨセフ、ベニヤミン。
ラケルの女奴隷ビルハの子が、ダン、ナフタリ。
レアの女奴隷ジルバの子が、ガド、アシェル。
そして、ちょっとややこしいんだけど、三男レビが祭祀職になってはずれ、ヨセフは息子2人(マナセとエフライム)がそれぞれの部族をもったことではずれ、この図のように12部族になった。
で、ヨシュアの時代にはこのように領地も割り当てられる。
この後、それぞれの部族がどうなっていくのか、どう争うのか、どう融合するのか、などがイスラエルの歴史になっていくのだろうけど、それはまた別のお話。
とりあえず「あー、部族がこう分かれたのね、元はヤコブなのね」と知っておけばいいのではないかな。
あ、それと、イエス・キリストの使徒が12人なのは、この12部族から来ているらしいです(諸説ある)。
さて。
今回、補遺的に、このヤコブの子どもたちによる小さなエピソードをふたつ、軽く取り上げたい。
ヤコブの娘ディナの物語と、ヤコブの息子であるユダとタマルの物語。
大きな流れからはこぼれ落ちた小さなエピソードなんだけど、わりと印象的だ。ただ、絵画はそれほど多くないので、数枚ずつかな。
まずは、ヤコブの娘「ディナの物語」。
妹をレイプされ、その復讐で町中の男皆殺しという物語。
完全に東映ヤクザ映画の世界である。
ヤコブ(イスラエル)と妻レアの13人の子どもの中の紅一点ディナは、人目を引く美女だった。
彼らがカナンのシェケムに住んでいたとき、町の首長ハモルの息子シェケムがディナに惚れて、ある日、彼女をレイプしてしまう。
ただ、シェケムはディナにぞっこん惚れていたので、彼としてはレイプの意識はなかったかもしれない。なぜなら、その翌日、親を伴ってニコニコと結婚を申し込みにヤコブの家に行っているのである。
とはいえレイプだ。
なぜならディナがレイプされたと思っているから(現代的にはそこが一番大事)。
で、ヤコブの息子たち、つまりディナの兄たちは怒りまくる。
レビ 「兄さん、殺っちゃろうや」
シメオン「おうよ、タマ、とったるわ」
レビ 「シェケナベイベー!」(シェケムだけに)
とはいえ父ヤコブが慎重なので、彼らは策を練る。
シェケムの命を取るだけでは気が収まらんのだ(いるよね、こういう策士)。
で、シェケムに「町の男全員がイスラエル人の神との契約である『割礼』を受けるならば、結婚を承諾しちゃろうやないけ」と話を持ちかけるのだ。
ディナに惚れてるシェケムは喜んだ。
「おうおう、割礼くらいなんぼでもするわ」
そして町の男たちを説得し、男全員に割礼を受けさせた(さすが首長の息子。やり放題だ)。
彼らが割礼を受けて3日目。
局部が腫れ上がり動きもままならない。
まさにその時を狙って、ディナの兄、シメオンとレビが、シェケムの町を襲い、町の男を皆殺しにするのである。
「わしも格好つけにゃぁ、ならんですけぇ」by 仁義なき戦い
レイプなのか、合意の元なのか、というテーマが、すでに創世記の段階で提示されているね。
というか、レイプする方もする方だが、騙して皆殺しする方もする方だ。
しかも、割礼させて3日後・・・(麻酔もないし消毒も原始的だろう。痛い痛い痛い)。そりゃ痛くて動けないわな。お気の毒。
ヤコブはシメオンとレビの所業に激怒するが、彼らは「いやいや、だってあっちが悪いんじゃないすか!」と自分たちを正当化し、ヤコブも渋々認めるわけですね。
※ ただ、後々、ヤコブが死ぬ前に子どもたちを祝福するんだけど、そのとき彼らにかなりひどいこと言うw
シメオンとレビは似た者同士だ。乱暴で手がつけられない。
くれぐれもこの二人には近づくな。その悪だくみに加担するな。彼らは怒りにまかせて人を殺し、おもしろ半分に牛を傷つけた。
彼らの怒りにのろいあれ。激しく残虐な怒りにのろいあれ。二人の子孫は、イスラエルの各地に散らしてしまおう。
まぁ、小さいエピソードなんだけど、印象深い。
数枚、絵も見てみよう。
まずは古い聖書の挿絵。
昼間に公然とかっさらうシェケムw
たぶんシュケムは首長の息子なんで、この町ではやり放題なんだろうな。お供を引き連れ、ディナをさらう。周りの人々はまったく意に介していない。
つか、ディナのポーズw
お馴染み、ジェームズ・ティソさんも変なポーズのディナ。
ラクダに乗った仲間に渡そうとしているのかな。公然すぎるさらいかたw
もうこういうときのティソさんは独壇場だねw 変な絵だけど、なんか強い。
ヘラルト・フート。
これはシェケムの町をヤコブの息子たち(シメオンとレビ)が襲っているところ。皆殺しだ。男たちは割礼の痛みで動きが取れない。
ファン・ヘームスケルク。
シメオンとレビがディナを助けている。右側にはシェケムが殺されようとしているところかな。
ま、このくらいしか絵はないな。
ちなみに、この後ディナは、ヤコブ一族と共にエジプトに移住し、ヨセフの元を頼る。
ユダヤ教の伝説では、エジプトでヨセフの妻になったとも言われている(近親結婚は旧約聖書では普通のこと)。また、兄シメオンの妻となったという説もある。
次は、ユダとタマルの物語。
これは(これも?)わりと鬼畜な話だけど、でも、多くの画家が描いている。なんか画家の想像力を刺激する部分があるのだろう。
また、主要登場人物であるユダ(ヤコブの四男)は、その後、ダビデ→ソロモン→→→イエスと続く血脈の祖。
そういう意味で、この「ユダの子孫を産むタマルの物語」はわりと重要かも。だって、タマルはこの血脈をつないだ人だからね。
あと、あることの語源になったエピソードでもある。
ストーリーはこんな風。
ヨセフよりずいぶん上の兄に、のちに彼の子孫からダビデやソロモンやイエスが出る祖となる人、ユダがいる。
彼は子どもに三人恵まれた。
エルとオナンとシェラである(もうこの時点で何の語源かわかった人いますね?)
で、長男エルは、タマルを妻として娶る。
ただ、エルは神の意に反した行い(なんだろう?)をしたために死んでしまい、タマルは未亡人になる。
なので、父ユダは次男のオナンに「タマルと結婚して子どもをつくりなさいや」と命じる(当時のユダヤではそういう慣習があったらしい)。
でも、オナンはその子孫が自分のものではなく兄の跡継ぎになることを知っていたので、タマルと寝るたびに精液を地面に流して避妊するのである。
・・・もうわかりましたね。
そう、アレの語源すね。
ただ、まぁ、ちょっとだけ小声でツッコむと。。。(それって膣外射精だよね。あの語源と違うやん?)
あ、それと、上で書いた「そういう慣習」というのは、「ユダヤでは結婚した兄が子のないままに死んだ場合、弟が兄嫁と結婚して後継ぎを産むという慣習があったらしい」ということ。いやぁ、ひどい慣習だ。
ただ、まぁ長子を相当重視するという慣習は、日本でも最近までそうだったからねえ。。。(あんまりヒトのことは言えない)
続いてストーリーを追おう。
なんかすごいお話なんだなこれが。
旧約聖書の女性蔑視は目も当てられないが、このお話も女性の気持ちがまったく忖度されていない。
そのオナンも神に殺されてしまう。
これは「産めよ、殖やせよ」という神の意に反する行為だったためだ。
神、超厳しい。
で、慣習では、三男シェラをタマルと結婚させないといけない。
でも、ユダはそのつもりがなかった。
なぜなら、ユダはタマルをいわゆる「サゲマン」というか、このままタマルと結婚させると、タマルゆえに、三男まで失うかもしれないと怖れたんだな。
そして、三男シェラがまだ幼いことをいいことに、いったんタマルを実家に帰らせる。
タマルしょんぼり。
そして、シェラが成人しても、タマルは妻にしてもらえなかった(ユダにその気が全くないからね)。
彼女は「シェラの子種をもらえない」と悟ると、ある日遊女を装って(顔にベールをかけて)、ユダが通る道で待ち伏せし、ユダを誘惑して一夜を共にするわけ。
そして、その一回の関係で双子を妊娠するのである。
ここ、どう思う??
翻弄されたタマルの不幸はよくわかる。
いままでのサラやハガルやラケルなんかの苦しみを見ていると、ヘブライ人たちにとっては「血統を守る」「子種を得る」ということは特に重要だったのだろうし、タマルにもいろいろなプレッシャーがあっただろう。
でも、遊女を装ってユダの子種をもらわなくても・・・。
せめて三男シェラの子種をもらえば・・・。
というか、姦通は当時最大の罪だったらしいから、完全に命がけの大芝居だ。そこまで命をかける意味がいまいちわからんなぁ。
ここで、ようやく今日の1枚。
巨匠ティントレットの『ユダとタマル』。
ユダとタマルの間にぽっかりと開けた風景が印象的だ。
なにか明るい未来が感じられる。
タマルは遊女になりすましてるといいながら、服装は貴婦人ちっく。
で、この表情。
これ、媚びてもないし、ヤケになっている感じもないし、計算高くなっているいやらしさもない気がする。
なんだろうな、冷静で確固とした意志やプライドみたいなものを強く感じる。
なるほど、意志とプライドなのかもしれない。
シェラはまだ若すぎて自分なんかたぶん相手にしてくれない。
というか、長男や次男みたいに不幸にしちゃうかもしれない。
でも、ユダならなんとかなる。
遊女のふりしてでもいい。
私は長男の嫁として(次男にも三男にもフラれたけど)、しっかりこの血筋の跡継ぎを作りたい、いや作る! それが私が存在する意義だ!
・・・みたいな強い意志とプライド。
義父との姦淫だ。
時代的にも決死の覚悟(バレたら殺されるレベル)。
でも、それがどうやら実ることは、豊穣の大地が奥の風景として見えていることで表している。このVを大きく形作っている構図も何か未来を感じさせる力強さがある。
ティントレットはそういう解釈をしているのではないかと思う。
(ま、実際にはベールをかぶっていないと、ユダにすぐわかられちゃうとは思うけど!)
他のもちょっと見てみよう。
バッサーノ。
この絵は何をしたいんだろう。
単に顔を隠しているタマルと、「一回いいすか?」って人差し指上げているユダw ワンコは忠義とか忠節の寓意なので、「え、姦淫すんの?」って記号かなw なんかボク的には何も読み取れない絵。
オラース・ヴェルネ。
これはきれいな絵だ。空も彼らを祝福している(だってここで出来た子がでビデやイエスにつながるわけだし)。
でも、状況を説明しているだけだよなぁ・・・。
オランダの画家、アールト・デ・ヘルデル。
2枚描いている(↓)。
2枚とも酷い。タマルは単なる・・・いや、ひでぶ!
と、感情だけで書いても仕方ないけど、まずタマルが歳を取り過ぎている。このあと双子を産むし、まだこんなに老いていないはず。
それに、タマルの気持ち的に、命を賭けてユダを誘う理由がこれらの表情から読み取れない。単に好色にしか見えない。タマルの想いはそういうことではないとボクは思うなぁ(ただこのエピソード、奥が深すぎてまだ解釈が追いついていないのだけど)。
最後はレンブラント工房(レンブラントが監修くらいはしてるのかな)。
謎めいていていいんだけど(ベールで顔わからなくしているし)、でも、特に面白くは感じない。タマルの表情が読み取れない。
ただ、かなり冷徹に誘っているので、何かの意思は感じるね。
これらを見たあとに、「今日の1枚」を見ると、やはりタマルの顔が秀逸だと思う。
さてと、ストーリーを最後まで追ってしまおう。
タマルが妊娠したと聞いたユダは激怒する。
「こいつ、姦淫したな! 連れてこい! 焼き殺せ!」
でも、タマルは一夜を共にしたときにユダの持ち物を預かっていて、それを見せて、「あの時のおんなは、ア・タ・シ」って示す。
ユダ、しおしお。
「お、おれかぁ・・・それじゃあ仕方ない・・・」
そして、タマルは無事に双子ゼラとペレツを出産するわけだ。
命を賭けた行動が実を結ぶ。
そして、このペレツの子孫から、ダビデやソロモンやイエス・キリストが生まれるわけ。
あの夜の「タマルの勇気」がなければ、その後の歴史は大きく変わっていた、ということになる。
なんかひどいエピソードなんだけど、噛むほどに味わい深いスルメのようなエピソードでもあるなぁ、と思う。も少し考えよっと。
あぁ、思わず知らず長くなってしまった。。。
さささっとヨセフの物語の復習をして終わろう。
ちなみに、ヨセフの物語は、愚直なアブラハムや狡猾なヤコブと比べて、まぁ真っ当な人であることと、かなり波瀾万丈な人生なのでわりと取り上げられることも多いようだ。
かのトーマス・マンも長編小説にしている。
トーマス・マン、好きなんだけど、これ読んでないなぁ。なんかちゃんと売っているのを見たことがない。
さて、超短く、復習するよ。
ちゃんと読みたい方は、それぞれのリンク先(下線)を読んでください。
奴隷として売られるヨセフ
ヤコブ(改名してイスラエル)は12人の子どもに恵まれるが、最愛の妻ラケルにできた11番目の息子ヨセフを溺愛してしまい、ヨセフのKYぶりも相まって、10人の兄たちはヨセフを憎むようになる。
で、ある日、ヨセフは兄たちに囲まれて殺されかけ、挙げ句エジプトの隊商に奴隷として売られてしまう。
「今日の1枚」ではシャガールのを取り上げた。
なんだろう、ヨセフの驚きと兄たちの「いじめ感」が一番でているな、と。
ポティファルの妻の誘惑
エジプトに売られたヨセフは、王の侍従長ポティファルの奴隷になる。
ただ、そこで彼は有能さを発揮し、いつしか家計をすべて任されるようになるが、有能すぎてポティファルの妻に惚れられ、誘惑される。
その誘いをかたくなに断ったことで、妻が怒り、「ヨセフにベッドで襲われたの〜」と旦那に訴え、ヨセフは無実の罪で牢獄に入れられてしまう。
うふ。この絵、わりと好きw
アレクサンドラ・ベコバ。女性画家ならではの視点だよなぁ。
夢を解くヨセフ
牢獄でも彼は有能さを発揮し、看守長に「いや〜、有能すぎるわ。もう全部任せるわ〜」と、すべてを任される。
そんな中、親切にも囚人仲間の夢解きをして見事に当たり、その噂がファラオ(王)の元まで届き、ヨセフは王に呼び出される。
そう、王は不思議な夢を見て、その内容に悩んでいたのだ。
ヨセフは王の夢解きをする。
その夢解きに王は感嘆し、ヨセフを「囚人の奴隷」からいきなり「総理大臣」に抜擢するのである。
ランゲッティの中から1枚。
わりと真面目な絵なんだけど、牢屋の中で囚人にも親切にするヨセフの姿がよくてこれにした。
兄たちと和解するヨセフ
彼の夢解きのおかげで、周辺諸国が大飢饉の中、エジプトにだけは食糧がある状態となる。
その噂を聞きつけて穀物を買いにやってきた人たちの中に、なんとヨセフの兄たちがいた。
ヨセフはすぐに兄たちがわかったけど、兄たちはわからない。
で、しばらく黙っていたヨセフだけど、兄たちがヨセフを売った過去を悔いていることを知ると「私は弟のヨセフです」と告白する。
びっくりし恐れ入った兄たちだが、ヨセフの強い勧めによって、父ヤコブとともにエジプトに移住する。
こうして、イスラエル人は「約束の地カナン」を捨て、エジプトに住むようになる。
ペーター・フォン・コルネリウス。
兄たちの表情がね、怖いヒト多数。
でもさ、今日の「ディナ」の話とか読むと、そういうヤツもいそうなのはわかるよね。
ということで、意外に長くなってしまったけど、今回はオシマイ。
※
このシリーズのログはこちらにまとめてあります。
※※
間違いなどのご指摘は歓迎ですが、聖書についての解釈の議論をするつもりはありません。あくまでも「アートを楽しむために聖書の表層を知っていく」のが目的なので、すいません。
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この記事で参考・参照しているのは、『ビジュアル図解 聖書と名画』『イラストで読む旧約聖書の物語と絵画』『キリスト教と聖書でたどる世界の名画』『聖書―Color Bible』『巨匠が描いた聖書』『旧約聖書を美術で読む』『新約聖書を美術で読む』『名画でたどる聖人たち』『アート・バイブル』『アート・バイブル2』『聖書物語 旧約篇』『聖書物語 新約篇』『絵画で読む聖書』『中野京子と読み解く名画の謎 旧約・新約聖書篇』 『西洋・日本美術史の基本』『続 西洋・日本美術史の基本』、そしてネット上のいろいろな記事です。