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Apple Vision Proは「かすみ目コンピューティング」で「寝たままコンピューティング」だった

Vision Proを買ったんです。

でもね。買った理由が多くの人とは違うんです。

買った人はみんな「空間コンピューティングの素晴らしい未来感」や「映像体験の圧倒的リアルさ」を理由として語っているじゃないですか。

まぁそれはそう。その通り。
でもボクはそれだけじゃないんです。

ボクが長年思っていた課題というか不満を、この製品が鮮やかに解決してくれたから買ったんです。

それは、「かすみ目と老眼でモニターが見にくい!なんとかならんか!」であり、「起きるのダルいから寝たまま仕事がしたい。なんとかならんか!」だったんです。

ボクは「よく躾けられたAppleの忠実な犬」なので、Appleから画期的な新製品が出たというだけで「そら買わんとあかん」とは思っていました。

ただ、高いじゃないですか。
70万円くらいする。

忠実とはいえ犬は犬なんで「ぬー、正直手が出ん」と諦めていました。空間コンピューティングや素晴らしい映像体験を日常に取り入れたいけど、まあもうちょっと安くなってから買っても犬の義務は果たせるよなぁ、と。

でも、なんかいつも以上に虫が騒ぎ、Apple表参道店での体験会(予約制)に出かけて行ったんですね。そしてVision Proを体験して、はたと気づいてしまったのでした。

あれ? これって「かすみ目&老眼問題」を解決してくれるんじゃね? つか、これってもしかして「ベッドインしたまま」でいろいろできるんじゃね?

しかもですよ。
お相手してくれたAppleの爽やかなお兄さんが耳元で囁くではないですか。

「24ヶ月ローンだと毎月2万8千円でお楽しみいただけます」

おお、なんか急に手が届く感じになって来た〜!

いや、空間コンピューティングもホントびっくりしたんです。
映像も思わず「おおおお〜」と声が漏れる素晴らしいリアル体験。いやホント10人中10人が「おおおお〜」と声漏らすと思います。そのくらい新しい驚きがある。

でも、ボクは違うところに感動してました。

ブラウザの文字がかすまず読める!
目をしかめなくてもピントが合う!

そのうえ家のMac(デスクトップ用)や持ち運び用のMacBookが近くにあると画面を同期できると言うではないですか!

同期するとこんな感じ! 小さく見えるけど体感100インチ!
背景は360度のリアル動画映像(音も聞こえる。雨が降ったりする)。世界奥地でワーケーションしている感じ!


おおお、MacBookの小さい画面が100インチくらいになる!
画面が目の前にあってピントが合う!
拡大も縮小も自由自在。
遠くにも近くにも置けるし、右にも左にも置ける!
そのうえ秋にはマルチ画面が可能になる!(MacBookを3画面とかにできる)

こ、これは・・・老眼世代にとって福音では!

というか、MacやMacBookの画面と同期できるってことは、講演スライドやプレゼン・スライドも寝たまま作れるじゃん! 

Keynoteだとこんな感じ!パワポも同じ感じかと。
キーボードも同期するのでタッチタイピングできればまさに寝たまま作業ができる!


おおおお!
いままでもiPhoneとかiPadとか使えば寝たままでメールやSNS投稿、執筆なんかは出来たけど、スライドや細かい作業はできなかった。
これが寝たままできる、ってことは、念願の「寝たままコンピューティング」が可能ではないか!!!


マジか〜!
長年の「願い」をいきなりふたつとも鮮やかに解決してくれた〜!!


というか、これ、寝たきりの方とかも、寝たままいろいろ出来るのではないかなぁ。

目でカーソルを動かして、人差し指と親指を合わせるだけでクリックできるので(これ、体験しないとなかなかわかりにくいと思うけど)、ほんと寝たまま何でもできる。

AIの進化も相まって、起きれないカラダになってもいろいろ楽しい時代になるかもしれないなぁ。配信コンテンツも無限にあるしね。

重量も思ったほどではなく、ヘッドレストがあるイスならだらしなく頭をつけて仕事すればいいし、ベッドならほぼ気にならない。

まぁ数年でもっと小さくなるんだろうけど、特に「かすみ目」に悩んでいたボクはもう待てぬ。ということで、いそいそと購入したのでした。


ちなみに。
ボクのような「メガネさん」は買ってもすぐには使えません。
眼科で視力を測ってカール・ツァイス(!)に送ると、あなた専用のレンズ・キットを一週間くらいで送ってくれるので、それをVision Proにカチッと嵌めて使うことになります。

そう、メガネをしたままでは使えない。
でも、裸眼ですべてにピントが合うという、メガネさんには希有な体験ができます。ボクは中学以来の体験だったなぁ。


ちなみのちなみに。
ZOOMやTEAMSなどのリモート会議だと、自分そっくりの3Dアバター(Vision Proが作成してくれます)で参加することができます。

再現度はかなり高いけど、まだちょっと不気味。
でもまぁ数年でまた進化して、まったく違和感なくなることでしょう。


最後になりますが。
空間コンピューティングやリアル映像体験は本当に一度体験がした方がいいレベルにすごいです。3D映画とかマジすごい。いろいろ見直しちゃいそうだ。

ちなみに4月から始めたボクのバー(↓)にも持っていきますので、体験したい人は来てみて下さいね(友人&同伴オンリーなので申し訳ないのですが)。


それではまた。

数ヶ月後、「かすみ目コンピューティング」と「寝たままコンピューティング」の継続使用感をレポートしたいと思います。

週末に使い倒した感じだと、2時間くらいでちょうどいい感じに目が疲れます(まぁ普通のモニターでもだいたいそうだよね)。

だからはずしてちょっと休む。そしてまたかぶる。そんなくり返しでした。




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さとなお(佐藤尚之)
古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。